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HOME >> Topics 一覧 >> February, 2005 >> 04 (Fri)
◇大連石油備蓄基地用厚板商談が始まる
  関係筋によれば、中国の大連に石油備蓄基地を建設する大連公務部はこのほど複数の日本ミルに対し2〜3月にもタンク用厚板(60キロハイテン)の買い付けを行なうことを計画しており、入札に参加するよう呼びかけてきた。入札予定数量は30,000〜40,000トンである。1基に使用する厚板の量は800〜1,000トンとみられこれから換算すると30〜40基分の購入規模となる。

  中国では国家プロジュエクトとして2006年までに1,600万トンの原油を貯蔵することを計画しており、このために10万立方米の貯蔵タンク160基を建設する予定。備蓄基地は大連に50基、黄島30基、鎮海に50基、舟山30基のタンク群を建設するといわれる。

  このうちこれまで発注(厚板入札)が行なわれたのは鎮海で昨年7月に12,000トンをCINOPECが入札を実施、日本ではJFEスチールと住友金属工業が応札し住金は受注を逃したもののJFEスチールは10,000トンを受注している。残る2,000トンは武漢鋼鉄が契約したとされる。

  さらにJFEスチールは10月に5,000トンを追加受注している(窓口はいずれも伊藤忠丸紅鉄鋼)。この厚板数量からみれば15基〜18基分の手当てが終わったことになる。

  今回の入札参加への呼びかけは鎮海に続き大連のタンク建設の動きが表面化したものとみられる。今回、入札が行なわれた場合、日本からの参加はこれまでよりも増加するものとみられる。60キロハイテンということもあり、中国では宝山鋼鉄にしても新厚板ミルが軌道に乗る今年暮れ以降でなければ受注活動に乗り出すのは困難とみられ、韓国のポスコにしても厚板ミル改修の後でなければ難しいものとみられる。このため、日本ミルが有利に受注できる残されたチャンスの一つとみられるからだ。

  ただ、日本ミルが応札した場合、トンFOB1,000ドル以上での商談への参加とみられる。生産が難しいこと、熱処理が加わること、厚板需要が造船向けが依然活発でスポット対応が非常に難しいなかでタンク用厚板の供給を考えねばならないことなどが背景という。前回の鎮海向けではFOB900ドル台といわれ、これからみれば100ドル程度の値上げ提示となるが、原料コストアップ分などが加算されることもあるものとみられる。
last modified : Wed 09 Feb, 2005 [10:39]
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