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◇アジア向けステン冷延、旧正明け商談に明るさ
  中国、韓国などアジア圏では旧正月入りとなり今週一杯商談は休みの状態となるが、ステンレス冷延市場では旧正月前の引き合いが予想以上の数量だったことから、来週からの商談に明るさがでてくるのではないかとの期待感がでている。

  アジアの冷延市場は昨年から続いた値上げで値上げ疲れの様相を示していた。ニッケル系でC&F2,700ドルどころを維持しているが値は上がらない状態を続けている。値が下がらないのは韓国の単圧ミルの冷延がちょうど昨年11月に打出したPOSCOのホットコイル13万ウオン(ドル換算150ドル)の値上げしたホットを使用する時期のために値下げできる状態ではないこと。このために各単圧ミルは懸命に値上げに努めていることが大きい。

  ニッケル系のステンレスホットコイル価格はシロ皮でC&F2,500ドル強、クロ皮が同2,400ドル強を維持しているために当分価格体系は崩れる恐れは少ない。これが、旧正明けの商談でも値上げを唱える要因となっているが、もうひとつ旧正月前の引き合いが予想以上に多い。原料のニッケル価格が安定していることから在庫補填などを開始したことが予想されるという。業界筋では引き合い増から久しぶりに冷延価格の上昇を期待できるとしている。

  クロム系は依然として需要も堅調で価格も上げムードが続いている。ホット価格は1,250〜60ドルであるが、冷延は一部C&F1,500ドルに入っており、ほとんどが1,450ドル以上となってきている。物がなくてどうしようもないという状態ではないが、409系では自動車向けが好調で430と並ぶ価格水準をとっている。

  なお、中国向けのステンレス冷延AD問題は来週央まで中国内のステンレス業界が異議を申し立てない場合(今週はまだ異議はでていない)は4月以降のAD継続はなくなる。中国内のステンレスは各社とも生産増であり、輸入材の安値もないことからADが延長となる理由は少ない。しかし、異議がでないかは微妙である。モニタリングを行なうことあるいは1年間の暫定延長などを政府が打出すことも考えられると業界筋ではみている。
last modified : Tue 15 Feb, 2005 [10:49]
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