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◇新日鉄、豪BSSと戦略品種販売で提携
新日本製鉄は17日、豪州の薄板一貫メーカーであるブルースコープとアジアの9カ国および豪州、ニュージーランドの建材分野を対象に新日鉄の薄板戦略商品である高耐食性メッキ鋼板(商品名スーパーダイマ)をブルースコープの建材加工拠点を通じて加工・販売する営業面での提携を行なうことで合意したことを明らかにした。

ブルースコープはアジアでメッキ鋼板の生産能力が年40万トンを保有、中国やタイで現在建設中の新ミルが稼動すると同100万トンに達し、建材加工拠点としては19所を保有、100ヶ所以上の販売・施行網を有し薄板の加工から建て屋の設計・据え付けまでを一貫で実施している。このため、同社と提携することによって同社の加工インフラを活用し差別化商品であるスーパーダイマの販売を展開できることになる。ブルースコープにとっては同社の主力商品である55%アルミのガルバリュウム鋼板(商品名ジンカリウム)の販売に際し耐食性の優れたスーパーダイマをも取り扱うことによって耐食性商品を補完できることになる。

新日鉄は従来の溶融亜鉛メッキ鋼板に比べ約15倍も錆び難さをもつスーパーダイマを2003年から戦略品種として海外でも販売を行なってきた。同商品は現在月間10,000トン生産、そのうち1,000〜2,000トンが輸出に向けられている。いまのところ輸出向けは家電などの部材が中心で建材向けは2割程度。新日鉄は海外の自動車や家電などに対しては販売のノウハウ、知見などは十分にあるものの建材分野は苦手な分野となっており、タイの建材展示会CONBEX2004に参加するなど積極的な取り組みを展開しているものの建材分野については流通・加工までの一貫性が必要と痛感した。これに対し、ブルースコープはこの点手広くアジアで展開しており、新日鉄の販売戦略にとっては魅力的な存在にある。このため、スパーダイマを同社の建材加工拠点を通じて加工・販売することを内容とする営業面での提携を行なうことで合意したもの。当面はブルースコープが新ミルを稼動させるタイと中国からスタートする計画。ブルースコープの新亜鉛メッキラインの能力は中国が年25万トン(カラーは同15万トン)、ベトナム同12.5万トン(同5万トン)である。この2国でマーケテイングを合同で行なうことなどから提携の効果をあげていく予定。

なお、新日鉄は建材用途以外にも家電用途など国内外で販売しているが、この分野についてはブルースコープとの提携は関係なく従来通り販売をおこなう。
last modified : Wed 23 Feb, 2005 [10:24]
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