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◇還元鉄生産の現状と将来の展望 (7)
=ブラジルの還元鉄プロジェトと高炉建設プロジェクト
【ブラジル】
豊富な鉄鉱石資源を背景にリオドセがプロジェクトを推進している。現在、2つの還元鉄プロジェクトが検討段階にあり、いずれもリオドセが原料を供給する。リオドセは還元鉄プロジェクトのほかに、中国の上海宝鋼グループ、ドイツのティッセン・クルップ、韓国のPOSCOと組んで、それぞれ高炉一貫製鉄所(スラブ工場)の建設計画を進めている。

[Usiba]
[プロセス]HYL3、[出資者]ブラジルの大手鉄鋼グループ、ゲルダウ・グループの傘下企業、[生産能力]バイア州アルバドルに年産32万トンのモジュール1基(線材・棒鋼生産)、[現  状]Usibaは塊鉱(MBR)95−100%を使った操業を行い、成果を挙げている。2004年の生産実績は44万トンと能力を超える生産高を上げた。

[ニューコア+リオドセ]
世界最大の鉄鉱石サプライヤーであるリオドセ社は、木炭を還元剤にした木炭銑生産会社(年産38万トン)の建設を米国最大の電炉圧延会社ニューコア社と計画している。総資本は8,000万ドル(出資割合:リオドセ78%、ニューコア22%)。リオドセとニューコアは2002年4月に北南米市場における製鉄事業を共同で進めるMOU(覚書)に調印した。北部マラニョン州の20万エーカー(1エーカー:約4,047m2)にあるユーカリを還元剤に、カラジャス鉄鉱石を原料に使用する。木炭銑は全量ニューコア社が引き取り、全米17カ所にある同社電炉工場の原料に充てる計画。

[東国製鋼+リオドセ]
大西洋に面したブラジル中部のセアラ州が企業誘致を目的に製鉄事業の招致活動を行っている。プラント・メーカーのダニエリ社が、セアラ州の企業誘致活動に加わる形で、同地に還元鉄+電炉連鋳によるスラブ工場(年産150万トン)の建設を計画。還元鉄プラントの原料250万トンはペレット(カラジャス)を充てる計画。韓国の東国製鋼、リオドセが2005年5月にプロジェクトを推進することで基本合意した。ブラジルのルーラ大統領韓国訪問を機会に、ソウルでリオドセのホジェル・アニエリ社長兼CEOと、東国製鋼の張世宙会長が同年5月24日にプロジェトを進めることでMOUを手交。
東国製鋼は浦項にある厚板工場向けに調達する。同社は日本(JFEスチール)、ブラジル(CST)、中国(首都鋼鉄、江蘇沙鋼)、豪州(ブルースコープ・スチール)、英国(コーラス、ティーサイド製鉄所)などからスラブを調達している。プロジェクトにはBNDES(ブラジル経済社会開発銀行)などが支援している。

[ゲルダウ・グループ]
北南米の鉄鋼メーカーを傘下に収め、拡張する鉄鋼グループ、[概 要]ブラジル北部マラニョン州に位置するMMG(Margusa-Maranhao-Gusa)の木炭銑プラント(年産8.5万トン)を1,800万ドルで買収(2003年12月)。2004年1月に第2プラントが稼働し、年産20万トンにアップする。銑鉄は北南米に展開するグループ会社に製鋼原料として供給する、[備  考]ゲルダウはミナスジェライス州の鉄鉱山(Miguel Bournier、Varzea do Lopes」、「コンゴ・ソコ」の各鉄鉱山で埋蔵量5億トン)をボトラチン・グループから買収している。鉄鉱石はグループの高炉一貫メーカー、ゲルダウ・アソミナス社向けに充て、グループで消費する。
last modified : Tue 02 Aug, 2005 [10:45]
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