原料・鉄鋼貿易版 Topics < 鉄鋼貿易 > Home
HOME >> Topics 一覧 >> June, 2007 >> 07 (Thu)
◇中国の国内ホット、410ドル台まで下落か
高炉筋によれば、中国国内のホットコイル市況は値下がりを続けているが、ドル換算でトン410ドル(税抜き)台まで下がるのではないか、との見方をしている。現在の価格がトン470ドル台だが、今後60ドル前後の下げとなる可能性がある。

前回(05年)の暴落時では600ドル台だったホットが300ドル台と半値に近い水準まで値下がりし、限界コストで下げ止まった。今回は原料の値上がりなどから限界コストが大手高炉で410ドル前後とみてその近辺までの下落があり得ると予測しているもの。

今後、中国市況が下落を続けた場合、前回の暴落時との違いは前回が世界同時の在庫調整となり、価格も同時に世界共通に下げを演じたが、今回は中国だけの問題に止まることが考えられることだ。世界的には米国の市場が若干下げ基調にある以外は欧州、南米、中近東とどこをみてもホットの環境は良好であり、直ちに下落する気配は全くない。

中国の鉄鋼生産はこれまで前年同月比20%前後の伸びを続けてきた。これに対し需要の伸びは10%台と見られていただけに何時かは過剰生産のつけが現れるとみられていた。その兆候が今回のミルの値下げやホット市況の下落にでてきていると見られ始めている。5月の輸出数量も4月に続き700万トン前後とみられるが、問題は6月の輸出数量だ。輸出規制の効果で輸出数量が減少するとみられるが、どの程度の規模になるかが注目されるところだ。

輸出減分が国内在庫になる可能性があり、中国ミルが減産を実施しなければさらに在庫増を招くことになるだけに中国ミルがどう対応するかが今後を左右するものとなる、と高炉筋ではみている。
last modified : Tue 12 Jun, 2007 [10:38]
Copyright (C) 2004 The TEX Report Ltd. All Rights Reserved.