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HOME >> Topics 一覧 >> June, 2007 >> 11 (Mon)
◇中国のステン市況、冷延80ドルも下落
中国のステンレス冷延鋼材市況が軟化している。ここ1週間でニッケル系が600元(78ドル)下落、それにつれクロム系冷延も1,000元(130ドル)値下がりしている。

中国ミルは5月下旬から6月初めにかけて6月積み国内向けステンレス冷延価格を発表しニッケル系を前月比500元(65ドル)値上げ、クロム系冷延は据え置きとした。その際のLMEニッケル価格は5月21日がポンド当たり24.54ドルだったが、5月25日は同23.33ドル、5月30日同22.94ドル、6月4日同22.82ドルと下げ続けそして6日には10週間ぶりに同21.96ドルと22ドル台を割った。 LMEの在庫が昨年7月10日以来の高水準となったことと取引所が談合取り引きを規制するために新規則を導入したのが下げ要因と伝えられている。

こうしたニッケルの下落に伴って中国のニッケル系冷延市況もミル側が値上げしたにも関わらず値下がりする結果となった。クロム系はニッケル系の下げに引き摺られた格好で大幅な下げとなった。

市況とミル建値の差はこれまでニッケル系では3,000元(390ドル)ほどミル価格が高かったが、これが3,500〜4,000元(520ドル)へとさらに拡大した。クロム系は従来ミル価格が1,000元(130ドル)ほど相場よりも高かったが横並び水準となった。

日本ミル各社は5月下旬に対中8月積み商談を開始、ニッケル系で300ドルアップとして交渉を進めていたが、今回の市況下落で暫くは商談を中断し、ニッケルの推移を見守りながら事態を静観することになろう。
中国は5月では連休などがあり、ステンレスの流通在庫が増加したとされる。しかし、6〜8月はクリスマス商戦に向けた需要があるために例年ステンレス冷延への需要は旺盛なものとなる。

今年の場合も現状では例年と変わることなくステンレスに対する需要は底堅いとされる。そのため、今回の値下がりは単にニッケル下落に伴っての下落とみられる。ただ、、輸出還付率の引き下げ(8%から5%に)によって輸出がしづらくなったとみた貿易業者が一部を国内に還流したためではないか、との見方もある。
last modified : Thu 14 Jun, 2007 [10:27]
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