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◇早くも09年度積みレール商談始まる
関係筋によれば、2009年積みレール商談が早くも始まっている。北米向けなどは来年1〜3月積み分が決っているが、豪州やブラジルなど資源国向けレール商談は通常年明けスタートとなるのが通例で、例年よりも商談開始時期が早まっている。

資源国の山元は鉱山を開発すると同時に鉄道など輸送網の増強を計画しているが、世界のレール生産には限りがあることから早めに商談を行い量を押さえるのが狙いとみられ、早期交渉を求めている。

現在、商談が進められているのは豪州のリオテイント向け。西豪州ではハマースレーのピルバラ地区での鉄鉱石生産を増強し現行の年1.7億トンの生産を年4.2億トンへと拡大する計画がある。倍増となるために当然輸送力の強化が必要となっている。さらに石炭関係ではクインズランド州のケストラル炭、クレアモント炭などの新規開発計画が進められており、一部は既存インフラの活用となるものの、鉄道増強を図らねばならない。

こうしたことから大量(数万トン規模)のレールが必要なために日本ミルに引き合いが入っている。価格はベース価格プラスエスカレーション方式で設定する方向。エスカレーションは原料の値上がり分などをカバーするものである。この方式では来年度の原料上昇が仮にあったとしてもそれほど気にすることもなくなる。山元側としても価格を早めに設定することによって、必要な量を確保できることになる。豪州向けでプロジャクトに対応して複数年のレール契約が結ばれた例が過去にはある。

2007年の日本からの豪州向けレール輸出量は18,847トンである。09年はこれよりも遙かに輸出量が伸びるのは確実である。ただ、日本ミル各社のレール能力には限りがある。08年におけるレール商談では北米向けが相当量減少した。減少分は資源国の輸送力増強用に回された。来年も北米向けが減り、資源国向けが増大するという傾向が続くものとみられる。
last modified : Tue 19 Aug, 2008 [11:09]
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