原料・鉄鋼貿易版 Topics < 鉄鋼貿易 > Home
HOME >> Topics 一覧 >> August, 2008 >> 12 (Tue)
◇中国のNi系ステン市況、ようやく底入れか
関係筋によれば、中国のニッケル系ステンレス薄板市況が底入れした模様である。同国のニッケル系薄板市況はこれまで原料のニッケルに連動して下げ続けてきた。太原鋼鉄など大手ミルは8月価格もクロム系を据え置いたものの、ニッケル系を1,500元(220ドル)値下げしている。

無錫市場でのニッケル系ステンレス冷延鋼板価格は先週時点でミルの建値がトン28,600元(4,205ドル、増値税込み、以下同)のなかトン27,300元(4,014ドル)だった。6月上旬では27,800元(4,088ドル)だったことからみれば下げ幅は少ない。この間、ニッケルはポンド当たり14ドルから8ドル台まで下げているが、ほとんど市況は反応を示さなくなった。このため、関係者の間では7月下旬に底入れしたのではないか、との見方を強めている。また、底入れしたと判断しているのはこれまでニッケル系ステンレス薄板類を生産してきたミニミルが最近では普通鋼の生産に切り替え始めたことである。これまでの欧州向けステンレス冷延を仕向け先を変更し米国向けに捌き、国内在庫の増加を防いで在庫調整が進むなかでミニミルの転換は在庫をより軽くするものだ。大手ミルも8月も減産を続行しているといわれ、これらが効果を見せ始めたともいえる。

韓国のPOSCOは国内向けニッケル系ステンレス薄板を8月18日注文分(9月出荷)から40万ウオン(396ドル)値下げした。新価格は冷延が392万ウオン(3,881ドル)、熱延は365万ウオン(3,613ドル)となっている。今回の値下げでは業界ではニッケルの下落からみれば70万ウオン程度の値下げが観測されていた。だが、下げ幅を40万ウオンに止めてこれ以上の値下げをしないと表明している。従って、同国でも底入れしたことになる。クロム系は据え置いた。

台湾ミルは8月積みでニッケル系を7,500台湾ドル(230ドル)値下げしている。クロム系は据え置いている。中国ミルの建値引下げに連動したものであるが、中国が止まれば台湾も下げ止まりとなるのは確実だ。
ニッケル系ステンレス価格がここにきて漸く下げ止まりの様相を示してきた。底入れ即反転となるかは微妙なところだが、空気としてはこれまでオファー止めだった商談にも再開の気配が出てきている。
last modified : Tue 19 Aug, 2008 [16:51]
Copyright (C) 2004 The TEX Report Ltd. All Rights Reserved.