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◇中国のGI市況、需要家様子見に入る
関係筋によれば、中国の溶融亜鉛メッキ市況が3週連続で値下げとなっている。この結果、上海地域でみると3週合計で500元(74ドル)の下落となった。

GI市況が下げを続けている要因として、関係筋では(1)米国の景気低迷で家電など製造業が様子見に入った、(2)製造業の在庫が増加して減産と材料の買い控えを行っている、(3)中国北部地域ではオリンピック需要が終わり建築物件が減少しているーなどを背景にGI需要が低迷しているためとみている。同国のエアコン生産をみると、5月は1,152万台だったのが、6月では850万台に急落、冷蔵庫をみても5月の523万台に対し6月は431万台に落ち込んでいる。

例年、8月は需要減退となり月半ばから鋼材価格が下落に向かうのが普通である。関係筋では、数年前にも同じ傾向の下で大幅な下落となったが、今回はそれほどの心配は少ないのではないか、と観測している。前回の下落時には鋼材在庫が過剰だったことが三桁のダウンの要因だったが、現在は鋼材在庫が増加していないこと、大手ミルの輸出向けオファーも引き下げているが大幅な値下げは原料高騰などからコスト増となっているために困難なためにそれほどの値下げはないものとみられ輸出市場が混乱する恐れは少ないーというのがその理由となっている。

中国ミルのオファー価格は100ドル前後の引下げが増えてきている。しかし、これまで日本ミルのオファー(FOB1,200〜1,300ドル)よりも高い水準だった中国ミルの提示価格が日本ミル並みまだ下げたもので高値修正しただけとみられる。

しかし、米国の景気低迷で中国の家電などの製造業が暫くは買い控えを続けるものとみられ、その間、GI市況の低迷は回復するのは難しいものとみられる。日本や韓国、それに台湾のミルがどこまで値を崩さずに我慢できるかに関心が寄せられるところだ。
last modified : Fri 22 Aug, 2008 [10:43]
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