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◇新日鉄、韓国向けホットFOB100ドルアップ提示
新日本製鉄は25日、韓国の現代ハイスコなど同国リロール各社に対して来期(10〜12月)積みホットコイル価格を現行比100ドルアップのFOB1,100ドルを提示した。

100ドル上げを要請した背景は、(1)一般のホットコイルは下方修正の方向となっているが、日本や韓国のPOSCOなどの高級ホットは依然として需要が強くタイト感がある、(2)品質、デリバリーなどの総合的な品質で高級ホットが低級ホットよりも安価だったのが異常で来期は低級品価格が下がり、高級ホットが上昇することによってホットの評価価格が正常化する、(3)欧米のホット価格は依然としてFOB1,200ドル以上の水準にあるが、アジアマーケットとしては直ちに欧米並みに引き上げる必要はなく段階的に値上げを継続したほうが賢明ーなどがある。これまでは250〜300ドルという大幅な値上げだったが、今回はその必要はないと判断、100ドル上げにとどめたもの。

現在、中国ミルのホット輸出が活発となっている。日本ミルが大幅な値上げを実施しアジアマーケットのホット価格をこれまでの様に大幅に引き上げた場合、中国材が一層出回ることになりかねないことも100ドル程度の値上げにとどめた要因の一つともいわれる。

新日鉄は来期の韓国向けホット数量を大幅に削減する。明確な数量は明らかではないが、各社との契約数量は現行比半減するとされる。大分製鉄所の高炉改修、それに八幡製鉄所のコークス炉事故の後遺症があるためだ。

問題は数量が半減するのを韓国の単圧各社はどこから補填するかである。POSCOも来期からミニミルの改修を行う計画といわれ、その間、電炉ホットに替わって高炉ホットを提供すると伝えられている。そうなるとリロール向けホットが減少することになる。新日鉄、POSCOからの減少する分を中国から調達することは難しい。数量的には中国材で問題ないが品質を加味した場合、中国材の多くが冷延用やローモ用といった高級品には向かないものだけに単圧各社としては冷延などを減産するしか方法がなさそうだ。また、今、来週中に合意に至らない場合、10月積みに間に合わないケースも出かねないだけに新日鉄としても韓国単圧各社としても厳しい商談となることが予測される。
last modified : Fri 29 Aug, 2008 [10:49]
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