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HOME >> Topics 一覧 >> December, 2008 >> 02 (Tue)
◇神戸製鋼、エサールと包括提携を締結
=神鋼は技術指導などを供与し、原料の安定調達を検討
神戸製鋼所は1日、同社とインドの鉄鋼メーカーであるエサール・スチール(Essar・Steel・ Limited)は包括提携を実施することで合意書に調印したと発表した。同社の賀屋知行・副社長は同日、「インド市場の発展を視野に入れながら5-10年先を見据えた事業戦略となる。鉄鋼事業では同国第4位のエッサール社との協業がふさわしいと考えた。事業目標・戦略を共有して、ビジネス・チャンスを追求したい」などと語った。

両社が今後、検討していく協業項目として、神戸製鋼からエサール社に対し、(1)薄板・厚板製品の品質管理、製造管理にかかわる技術指導、(2)製鉄所の設備と操業にかかわる技術指導、(3)効率的な環境管理・エネルギー管理にかかわる技術指導―――の技術支援をメインに、「エサール社はとくに自動車用高級鋼材の供給に強い熱意を持っている」(同)と述べた。

一方、エサール社から神戸製鋼に対する協業項目として原料の安定調達を挙げ、この一環としてエサールが2010年の完成を目指して建設中のペレット・プラント(年産800万トン)から「例えば成品(ペレット)の一部を安定的に調達することも将来的には考えられる」(同)としている。

エサール社は同社ハジラ製鉄所に神戸製鋼のミドレックス方式による直接還元鉄プラント5基(年産能力510万トン)を保有・稼働中で、現在、6基目(同150万トン)が建設中だ。さらに今年2月に神戸製鋼がエサール社に対し、自動車用鋼板の製造・品質管理に関する技術指導、設備診断を実施したという実績がある。今回、これまでの関係をさらに発展させることが重要との共通認識から包括提携に至った。

エサール・スチールは持ち株会社エサール・スチール・ホールディングス社の傘下企業。グループは同社のほかカナダ、米国、インドネシアで鉄鋼事業を進めている。グループの粗鋼年産能力は現在、900万トン。

このうちインドの鉄鋼事業会社であるエサール・スチール社(Essar・Steel・ Limited)は同460万トン。ミドレックス・プラント、ペレット・プラントのほか、高炉(内容積2,200m3、年産170万トン)、厚板ミル(同150万トン)を建設中だ。今回の包括提携はインドの鉄鋼事業を対象としている。

なお、神戸製鋼が海外戦略として展開する包括提携はこれまでにUSスチール(米国)、フェスト・アルピネ(オーストリア)、アスコ・メタル(フランス)と締結しており、今回が4件目。
last modified : Fri 05 Dec, 2008 [09:59]
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