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HOME >> Topics 一覧 >> June, 2011 >> 06 (Mon)
◇伊藤忠、南アフリカで白金族金属探鉱・開発事業
=世界的に有望な埋蔵地域に所在し資源の安定確保を目指す
伊藤忠商事は3日、アイバンホー・ニッケル&プラチナ社が南アフリカで推進中のプラットリーフ白金族金属・ニッケル探鉱開発事業を推進する開発会社の株式8%を224億円の対価で取得することに合意し、共同運営契約を締結したと発表した。同社は既に昨年9月に同株式2%を10百万米ドル(約8.5億円)で取得しており、今回の追加取得によって本事業の開発会社に株式10%を保有することになる。

同開発プロジェクトの対象地は世界の白金族金属の8割超の埋蔵と7割超の産出量で知られているブッシュフェルト地域の北部に位置しており、2000年からの探鉱で、ニッケル・銅及び金を伴う有望な白金族金属の鉱徴が確認されている。最近の探鉱では坑内採掘対象となる大型高品位鉱床が発見され、さらなる鉱量増加の可能性があるという。

隣接地では白金族金属生産最大手であるアングロ・プラチナ社がモハクウェナ白金族金属鉱山(年産10百万トン、白金族金属含有量約20トン)で操業しているが、同社は将来的に同鉱山に匹敵するか、それを凌ぐ大型白金族金属鉱山になるものと期待している。

今回伊藤忠商事が投じる資金は、本事業の追加探鉱、事業化可能性評価及び開発準備資金に充当されることを双方合意しており、早期の開発・生産着手を目指す。

白金族金属は、需要の5割近くが自動車の排気ガスを浄化する触媒に使用され、わが国産業の競争力維持と強化に不可欠な金属であることから日本の資源確保政策の中で最重要鉱種の一つに位置付けられている。

伊藤忠は同事業に参入することで、株式保有比率に応じて生産品を取得する権利を獲得、日本の資源確保に貢献すると同時に、資源権益の拡充を目指す考え。今後の事業推進にあたっては、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の金融支援制度の活用を検討している。

また、同社は鉱物資源の探鉱・開発・採鉱の技術的側面から金属鉱物資源分野での探鉱・開発案件の検討と推進をサポートし、グループとして同分野での活動領域を一層拡大・拡充し、発展に努める目的で全額出資子会社である伊藤忠鉱物資源開発株式会社を新設した。本プラットリーフ案件も伊藤忠商事と同新設会社間で新たに強化された連携の下で、開発実現に向け推進する案件の一つ。

なお、白金族金属はプラチナ、パラジウム、ルテニウム、ロジウム、オスミウム、イリジウムの総称。物理的性質や化学的性質が互いに類似しており、地質的にもまとまって存在し同時に産出することで知られている。
last modified : Thu 09 Jun, 2011 [09:51]
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