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HOME >> Topics 一覧 >> September, 2011 >> 01 (Thu)
◇非日系向け来期積み方向性電磁鋼板商談始まる
非日系向け来期積み方向性電磁鋼板商談が始まった。アジア圏では中国を除き需要増から引き合いが大幅に増えており、200〜300ドルアップの値上げが通りそうな環境のなかで商談が進められている。

アジア圏ではインドが好調。同国政府が発電所建設および送電網の建設、整備を進めていることから方向性電磁鋼板の需要が強い。また、送電ロスを少なくするために高効率であることが求められている。これまで、インドでは方向性電磁鋼板需要はいわゆる2級品のマーケットだった。それが、ロスを少なくするためには方向性で電磁鋼板に高品質のものが求められるようになり、日本のハイグレードの方向性電磁鋼板に目が向けられてきている。今ではトン3,000〜3,500ドル通る市場となっており、日本にとっては有望なマーケットになってきている。アセアンではタイ、インドネシアからの引き合いが増加してきている。ここでも最低でも200ドルアップは通用する見通しである。

これに対して中国向けは低調。宝山鋼鉄が9月積みで方向性電磁鋼板の国内向けをローグレード品を600〜1,000元(94ドル〜156ドル)値下げした。ハイグレード品は据え置きだった。この結果、日本のハイグレード品には直接的な値下げ圧力はないものの、値上げは難しい環境である。店売り向けの商談が行われたものの、流通に在庫が相当ある模様でスキップとなったとの情報がある。日本ミルはアジア圏並みの値上げ提示はしなかったが、100ドル程度の値上げを要求したが、纏まらなかった。

方向性電磁鋼板価格は4〜6月、7〜9月期で概ね合計で500ドル前後の値上げを実行、達成している。今回も200〜300ドルの値上げが浸透するならば昨年から今年初めにかけて価格が崩落したものの、相当回復することになり、年度目標としての1,000ドルアップも近いものとなる。
last modified : Tue 06 Sep, 2011 [11:41]
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