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HOME >> Topics 一覧 >> September, 2011 >> 05 (Mon)
◇来期の高炉線材輸出、100〜150ドル値上げ提示へ
今週から来期(10〜12月)積みアジア向け高炉線材輸出商談が始まる見通しである。国内では自動車産業が急回復しており、国内向け需要が急増している。高炉の中には線材設備の定修に入ったばかりの時に自動車向けが急回復したことから国内供給を優先せざるを得ず、しかも在庫をも出荷したために生産がフル状態になっても国内向けが不足するとされ、来期は輸出向けの納期調整をしなければならないところも現れている。このため、来期も需要が堅調なこと、円高となっていることなどを背景に今期に続き100〜150ドル程度の値上げを唱えるものとみられる。

線材需要は来期も好調である。タイ、インドネシアなどアセアン向けは堅調だ。ただ、中国は自動車に対する優遇措置が終了し、経済抑制策などから顧客のなかには金融調達難となっている例もあるといわれ、自動車産業は低調でアジア圏では例外の存在。

また、自動車用線材は中国価格の影響を受けない数少ない品種となっている。それだけに需要が強ければミルの値上げも可能な環境ではある。これまでは原料の高騰を背景に値上げを行ってきたが、来期は高値横這いだ。原料を要因とする値上げはかなり難いが、昨年からの累計ではまだ100〜150ドル程度製品に価格転嫁できないでいるケースがある。それを来期では達成したい考え。

来期は韓国のPOSCOが輸出に積極的に乗り出すことが予想されるという。中国からボルト、ナット用の線材が安価に入着しているといわれ、その分POSCOは押し出され輸出に向かう可能性がある。日本ミルとは非日系の需要家の間でかち合うことが予想される。POSCOの価格次第では値上げに苦労しそうだ。非日系向けは大半が月毎の契約であるが、少しずつ毎月値上げを推し進めることになろう。
last modified : Thu 08 Sep, 2011 [10:01]
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