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◇中東・中南米地域のホットのオファー上昇
中東や中南米地域向け10〜12月積みホットコイル商談が始まった模様。中東向けではロシアや欧州ミルがC&F740ドル台、中南米ではブラジル、ベネズエラそれに米国ミルが同710〜740ドルでオファーしたとされる。従来より相対的にオファーは20〜30ドル引き上げられている。また、サウジアラビアでは地場高炉がホットを国内向けでトン当たり60〜70ドル値上げしたとの情報もある。中東地域はラマダンが明けたばかりで商談は本格的なものとはなっていないが、今後、どの水準で成約が進むか注目される。

中東地域ではロシアと欧州ミルが競合している。欧州ミルではタタスチール欧州(旧コーラス)がオファーしている。タタはロシアより若干低めのようでC&F730ドル台ではないか、と伝えられてきている。ユーロ安がそうさせているようだ。中東のホット相場はラマダン前が同700ドル台が中心とされていただけに30〜40ドル程度オファーは引き上げられている。

中南米地域でもC&F740ドル台という。ただ、米国ミルは同710〜730ドルを提示している模様である。国内向けで60ドルさらに40ドルアップと2段階値上げしているが、在庫を輸出で処分している可能性がある。

両地域に対して現在はアジアミルのオファーはまだ見当たらない。アジア地域のホット市場がどのミルも原料の高騰に苦しめられ価格転嫁しなければならない情況にあるためにFOB700ドルでも苦しいところ。遠隔地向けはFOB換算では700ドル以下になるだけに現状では韓国それに中国ミルでも手を出し難い環境でむしろアジア地域に輸出した方が有利。そのためかアジアミルのオファーは出回っていないようだ。

豪ブルースコープがさる8月下旬に第6高炉を休止すると発表した。この結果、同社のホット輸出も減少することになる。米国の子会社への供給、それに韓国やタイ向けを除けば多くは中東向けだった。それが止まることになれば中東地域のホット市場に多少の影響を与えることが考えられる。

日本ミル各社は円高ということもあって静感している状態である。今期同様に価格重視で商談に臨むことから成約量は一段と少なくなりそうである。
last modified : Thu 15 Sep, 2011 [14:49]
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