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◇宝山鋼鉄、11月積み国内向けブリキ価格横這い
関係筋が得た情報によれば、中国の宝山鋼鉄はこのほど、ブリキ需要家各社に対し国内向け11月積みブリキ価格を据え置くと通告した模様。1部では下げを予想する向きがあったが、宝山は横這いとすることでブリキ市況環境への取り組み姿勢を現したものとみられる。

世界のブリキ環境は欧州でみると、域内ではブリキ設備の休止を打ち出したミルもあり、10%減産を公表したミルも現れている。域内が金融不安のために経済が停滞し、ブリキの環境も悪化している。そのうえ輸入ブリキが大量に流入しているためになおさらブリキの需給が悪化している。欧州のブリキ各社は真剣に立て直しに取り組み始め、それが設備休止や減産などの対策を講じさせたものとみられる。

アジアでも欧州向けのツナなどの食缶需要が落ちてきているためにブリキ需要は盛り上がりに欠けるものがある。中国でもブリキがSPCC錫メッキ鋼板(いわゆるまがい物ブリキ)の侵食によって値上げすることができない状態が続いている。ともすればブリキ価格を引き下げなければならない可能性もあるとされる。

そうしたなかで宝山鋼鉄は10月積みに続き11月積みも据え置きとしてブリキ環境を維持する姿勢をみせた。日本ミル各社も来期のブリキ環境を維持するためにこのほど来期積みアジア向け商談を開始、50〜100ドルアップを提示して値下げはないとの姿勢を示し価格維持の方針を打ち出している。
last modified : Fri 30 Sep, 2011 [10:02]
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