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◇米ケネコット社の高品位Mo販売体制
=冶金用は三菱、ケミカル用はリオチントウ
米国ケネコット社(親会社リオチントウ社)は2012年から2013年目標でオ−トクレ−ブを使用した高品位モリブデン(Mo65−66%)の生産・販売に着手する。この高品位モリブデンの日本市場における販売体制は冶金用途の市場は三菱商事、ケミカル用途はリオチントウ社を起用する方向でマ−ケッテングが進行しつつある。

ケネコット社はユタ州ビンガム・キャニオン鉱山に大型オ−トクレイブ1基を新設して同設備による高品位モリブデンの生産を行うが、これと併行してビンガム・キャニオン鉱山でのモリブデン生産を大幅に増強する計画をすでに発表している。

ビンガム・キャニオン鉱山でのモリブデン精鉱の生産は増産計画が発表(2010年)されてから年次毎に増産となっている。すでに2011年は1−9月期生産で年産25.3百万封度の規模に達しているが当時の計画では第一期に年産30百万封度体制への増強となっていた。

発表されたスケジュ−ルでは(1)第一期計画は2013年10−12月期までに年間30百万封度規模のフル生産(2)第二期計画は2015年に年産60百万封度への生産規模拡大−となっている。

オ−トクレイブを使用してのメタル生産は銅生産に続いてニッケルにも適用され比島(パラワン=住友金属鉱山)、西豪州(グレンコア社)、ニュ−カレドニア(ヴァ−レ社)で実用に入っている。マダガスカル(シェリット社)での計画も具体化しつつある。

ただ、モリブデンの品位向上には従来、ヘレショフ方式(Nicholos Hereshoff)の多段式焙焼炉を使用するのが一般的であった。しかし、ケネコット社の試みはオ−トクレイブでの高圧リ−チングによるモリブデン品位の高品化である。これまで粗鉱石からモリブデン品位を引き上げるにはユニットAからユニットDにいたる過程で幾多のフロ−テ−シヨン作業を行ってきた。このフロ−テ−シヨンの行程を大幅に短縮する結果、オ−トクレイブでは大胆なコスト低減が可能になるとされている。

オ−トクレイブでのメタル抽出ではモリブデン純分が65−66%と一般化している現行のモリブデン・テクニカル・グレ−ドの60%純分を上回るとされ、また鉛、シリコン分などインピュリテ−とされてきたエレメントは限りなくゼロに近いといわれている。
( 斉藤 )
last modified : Fri 13 Jan, 2012 [13:59]
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