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◇中国国内の高炭素FeCr市況、1月上旬はやや回復
=減産の継続で一部地域には足元の現物ショートも発生
中国国内におけるフェロクローム市場は年明けから春節の連休(1月22-28日)を控え、依然として需要の弱い状態が続いているが、12月中の減産拡大によって供給面からの改善成果が現れ始めた。四川省や湖南省では急速に拡大した減産で足元の現物がやや不足する状況も発生し、これに対して生産者側に売り惜しむ動きのあったことから、下げ止まっていた市況が小反発する材料の一つとなっている。

昨年12月から本年1月における中国国内の市況動向は、高炭素品(Cr:55%・C:10%以下)の国内向けがトン当たり◇12月10日:7,600-7,700元、◇20日:7,600-7,900元、◇29日:7,600-7,900元、◇1月11日:7,900-8,100元(天津)――となった。12月中に下げ止まり、年明けからは確かに上伸気配を強めている。

また、現地メディアによれば、中国国内で最大のステンレス鋼生産者である太原鋼鉄(TISCO)は、2011年に約990万トンの鋼材を生産し(前年比3.1%増)、このうちステンレス鋼は約302万トン(同11.0%増)だった。同社では2012年のステンレス鋼生産目標を330万トンとしている事が伝えられており、記事では高炭素フェロクロームの消費拡大、ひいては輸入クローム鉱石の需要増加が見込まれるとまとめている。このようなステンレス鋼の増産予想も、短期の内に高炭素フェロクロームの市況回復が期待される一因となった。

市況回復による先高感から、中国の大手ステンレス生産者は高炭素フェロクロームの1月分仕入れ価格を概ね値上げで提示している。(詳しくは本誌12日付け記事「中国・大手SUSミル、高炭素FeCrの1月分は上げ基調」を参照下さい)
( T.斉藤 )
last modified : Wed 18 Jan, 2012 [10:28]
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