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◇今期の粗鋼需要量、前期比1.9%減の2610万トン
経済産業省は3月30日、2012年度第1四半期(4〜6月)の鋼材需要見通しを発表した。これによれば、今期の鋼材総需要量は前期実績見込みに比べ2.8%減の2,381万トンとしている。これに対応した粗鋼需要量は前期実績見込み比1.9%減の2,610万トンとみている。前年同期比では5.3%増となる。

今期の鉄鋼需要のうち普通鋼鋼材は1,861万トンで前期比2.6%減、前年同期比3.7%減である。このうち国内需要は1,534万トンで前期比5.7%減、前年同期比では6.2%増としている。国内需要は建設部門で公共工事が発注時期の端境期という季節性要因で前期比2.1%減となる見通し。特に土木は同20.8%減とみている。製造業部門ではエコカー補助金によって自動車の国内販売は堅調に続くが、生産は決算期の翌期という季節性によって同11.3%の減少が見込まれる。さらに、造船が新規受注の低迷によって同7.8%減の見込みだ。こうした要因から前期比減が見込まれるもの。

普通鋼鋼材の今期輸出はタイが大洪水の影響から回復が見込まれること、さらに日系、非日系を含めて海外ユーザーの在庫調整が進展しており、660万トンとみられる。これは前期(640万トン)に比べ3.1%増、前年同期(658万トン)比では0.3%増となる。特殊鋼鋼材需要は520万トンで前期比3.3%減、前年同期比では11.5%増。詳細は別項(10ページ)。なお、2011年度の粗鋼生産は1億650.7万トンの実績が見込まれ、前年度比では3.9%減となる。

同日開かれた鉄鋼産業懇談会後、会長の内田耕造会長(新日本製鉄副社長)は今期の輸出に関して「数値は若干回復している。だが、中国は鉄鋼生産が高い水準のなかで、需要が低迷し流通在庫が溜まっている。市況が上がらない要因となっている。韓国は今年、輸出を3,000万トンとしている。慎重な見方をしなければならない」と語った。
last modified : Thu 05 Apr, 2012 [13:24]
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