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◇新日鉄住金エンジ、シャフト炉式ガス化溶融炉技術
=イタリアのヴァッレ・ダオスタ特別自治州が採用
新日鉄住金エンジニアリング(NSENGI)は4日、イタリアのヴァッレ・ダオスタ特別自治州が進めている総合廃棄物処理計画で同社環境ソリューション事業部のシャフト炉式ガス化溶融炉技術が採用されたと発表した。

欧州でも有数の景勝地として知られる同州では州内の一般廃棄物最終処分場の残余年数が枯渇していることに対応して持続可能な新しい廃棄物処理システムの導入を検討していたもので、今回、新日鉄住金エンジ方式の特長である最終処分量のミニマム化、高い発電効率、排ガス性能等の先進性や、豊富な実績に基づく信頼性が高く評価されたものとみている。同社方式の採用は欧州初。

プロジェクトはイタリアで廃棄物処理事業を行うグリーンホールディング・グループのコンソーシアムが今年8月に同州より優先交渉権を取得、今後、来年4月の正式契約に向けて交渉を進める予定で、同グループより建設を請け負っているポールワース・イタリア社へは、新日鉄住金エンジニアリングがシャフト炉式ガス化溶融炉技術を供与しており、正式契約後も全面的な技術支援を行なう。

同社のシャフト炉式ガス化溶融炉は、世界で最多の受注件数40件(日本38件、韓国2件)、最大の施設規模(720t/日)、長期稼働(30年以上)等の実績に裏付けられた優れた環境性能と高い信頼性によって世界的に注目されている。

特色は最終処分量の極小化と高効率ゴミ発電によるごみエネルギーの最大利用。従来直接埋めたてられていた廃棄物の溶融・資源化処理により最終処分されるのは飛灰のみで、処理前の3%にまで極小化。さらに重金属回収により金属、スラグを有効活用、処分量ゼロを可能にている。また、発電量を最大化し発電効率は26.8%となっている。

同社は廃棄物の埋立処分への段階的な規制強化、廃棄物からのエネルギー回収、環境規制の強化等が政策的に推進される欧州を有望市場とみており、引き続き欧州の他地域についもシャフト炉式ガス化溶融炉の事業展開を積極的に進める考えだ。

〔プロジェクト概要〕
発注者 : イタリア共和国/ヴァッレ・ダオスタ(Valle d'Aosta)特別自治州
受注者 : グリーンホールディング・グループ(Green Holding Group)のコンソーシアム
プラント建設請負 : ポールワース・イタリア社(Paul Wurth Italia S.p.A.)
処理方式 : シャフト炉式ガス化溶融炉
施設能力 : 200 t /日×1炉
処理対象ごみ : 一般廃棄物、その他(産業廃棄物、医療系ごみ、汚泥)
last modified : Thu 11 Oct, 2012 [12:11]
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