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HOME >> Topics 一覧 >> February, 2013 >> 06 (Wed)
◇日・印、鉄鋼官民協力会合を東京で開催
=日印の官民連携による「技術カスタマイズドリスト」を策定
経済産業省の2012年度地球温暖化対策技術普及等推進事業の一環でインド鉄鋼業への省エネ技術の普及を目的とした、日本とインド官民の鉄鋼専門家による第2回鉄鋼官民協力会合(座長=手塚宏之・JFEスチール技術企画部地球環境グループリーダー)が5日、東京・新宿のハイアットリージェンシー東京で開催され、本年度の成果としてインド鉄鋼業界へ向けた省エネ技術リスト「技術カスタマイズド・リストVer.1」と「技術普及ガイドブックVer.1」が紹介された。二国間官民連携のもとでの日本発の省エネ・環境保全技術集、ガイドブックの策定は世界へ向け初の試みとなる。

会合には日本から経済産業省、新日鉄住金やJFEスチールなどの高炉各社、日本鉄鋼連盟らオブザーバー、インドからはインド鉄鋼省はじめSAIL、RINL、タタスチール、JSWスチール、エッサールスチール、ジンダルスチール&パワーといった鉄鋼各社など、日印の官民関係者およそ40名が参加した。6日には新日鉄住金君津製鉄所で省エネ設備などの見学会が予定され、7日にはインド鉄鋼メーカーを対象に日本のエンジニアリング会社による省エネ・環境保全個別技術説明会が開かれる。

日印間の官民協力会合は2011年11月、2012年11月にともにデリーで開催され、日本の鉄鋼業界の技術や経験を活かした、インド鉄鋼業界に最適な省エネ・環境保全技術リスト策定に向けた議論が行われた。手塚座長は「これまでの活動は主に技術カスタマイズドリスト策定のための議論だったが、今日はついにリストとガイドブックのバージョン1を共有する記念すべき日となった。二国間の鉄鋼業界同士が官民で参加し、真摯に省エネについて議論し、本当にふさわしい技術集を策定するのは事実上、世界初の取り組みになる」などと成果を語った。

遠藤健太郎・経済産業省製造産業局鉄鋼課製鉄企画室長は開会に当たり、「インドの粗鋼生産は急激に増加しており、3Eの調和(経済成長、環境保全、エネルギー需給安定の同時達成)を保ちながら、インドの鉄鋼業界を含む世界鉄鋼業界が持続的に成長するためには、省エネ・環境保全技術の移転が不可欠」などとあいさつした。

インド鉄鋼省のダリップ・シン次官補は「経済産業省が主導するインド鉄鋼業のエネルギー効率向上のための取り組みは賞賛に値する。官民協力会合と交流を通じ、我々はさらにインド鉄鋼業にふさわしいエネルギー効率改善プロジェクトを選定し導入していくつもりだ」などと話した。

同省のダス産業顧問は「さらなる自助取り組みが、近い将来のインドの技術経済指標の達成に必要であり、経済産業省の官民協力会合による取り組みはこれへ向けた極めて重要な役割となる」などと話した。
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last modified : Tue 12 Feb, 2013 [11:57]
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