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◇伊藤忠、地熱かん水由来で炭酸リチウム製造
=2015年度に商業生産の開始を計画
伊藤忠商事が2010年6月に出資した米国シンボル社(本社:カリフォルニア州、以下シンボル)はカリフォルニア州ソルトンシーに完工させたデモプラントで、地熱発電所から供給される地熱かん水よりリチウムを自社技術によって回収し、地熱かん水由来による炭酸リチウム(純度99.9%超)を製造することに世界で初めて成功したと発表した。
炭酸リチウム等のリチウム化合物は現在、世界の約7割が南米の塩湖由来のかん水から天日乾燥工程を経て生産されている。シンボルが独自に開発した製法は、高温の地熱かん水を利用することにより二酸化炭素排出を抑え、エネルギーコストを下げることができ、天候に左右されることがない。また、今後新増設が計画されている地熱発電所に今回の技術を導入することで生産能力の拡大やコスト競争力を一層高めることが可能になるとしている。
今後はデモプラントで技術的な検証を重ね、リチウムイオン電池(以下「LiB」)用正極材製造会社等の潜在的な顧客に対して、原料となる炭酸リチウム及び水酸化リチウムのサンプル提供を行った上で、今年度末までに商業プラント1号機(年産15,000d)の建設を開始し、2015年度に商業生産の開始を予定している。
炭酸リチウムや水酸化リチウムはLiBの主要部材である正極材製造に欠かせない原料であり、電解液中の電解質製造にも用いられるほか、ガラス、セラミックスや潤滑剤等の原料としても広く用いられている。これらのリチウム化合物は今後、電気自動車向け用途など需要拡大が見込まれており、世界で年間約15万dの現行需要(炭酸リチウム換算)は、2017年には25万d超と増加する見通し。
last modified : Fri 18 Oct, 2013 [14:19]
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