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HOME >> Topics 一覧 >> August, 2014 >> 05 (Tue)
◇大形H形鋼輸出価格、韓・台の台頭で価格崩れる
韓国政府が中国から輸入されるH形鋼に対してAD調査を開始したことから中国材の日本やアジアへの還流が懸念されているが、現段階では日本に若干急増感があるものの、関係筋によれば、東南アジア地域ではほとんど影響がみられないとしている。

中国ミルの韓国へのH形鋼輸出数量はAD調査開始後も減ってはいない様子。むしろ積極的ともみえるほど価格を引き下げて量の確保を図っている。9月積みで中国ミルの提示価格は中・小型のH形鋼であるがCFR500ドルとされる。提示したのは莱蕪鋼鉄のようだ。同社は韓国だけではなく東南アジア地域でも積極的に輸出攻勢をかけているという。8月積みに比べ30ドル安でFOBベースでは400ドル台に入ったことになる。

韓国では現代製鉄や東国製鋼が7月積みおよび8月積みでH形鋼の国内向けで各2万ウオン(19ドル)、合計4万ウオン(38ドル)値上げした。だが、7月積みが不発に終わっおり、8月積みでも浸透するかは微妙なところとされる。

中国ミルの韓国向け輸出数量が減らないために今のところは東南ア地域に還流していないためにADの影響といえるものはない。

東南アジア地域では中国材に対抗して中東ミルが活発である。価格はCFR550ドル前後とされる。中国や中東ミルの輸出攻勢で韓国や台湾ミルは中小では対抗できないために最近では大形H形鋼を輸出に向けてきている。

大形H形鋼はこれまでは韓国の現代製鉄などが製造可能であるが、輸出向けにはほとんど姿を見せなかった。日本ミルが独占していた形で価格は6月まではCFR800ドルを保ってきていた。

だが、最近では台湾ミルも大形H形鋼の生産に成功し輸出市場に乗り出してきている。3カ国の競争となったために価格は一挙に40ドル崩れCFR760ドル台になってしまった。さらに激化するならば、もう一段の下げも予想されるところである。
last modified : Fri 08 Aug, 2014 [10:16]
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