原料・鉄鋼貿易版 Topics < 鉄鋼貿易 > Home
HOME >> Topics 一覧 >> August, 2014 >> 06 (Wed)
◇東南ア向け10月積みホット、20〜30ドル値上げへ
日本の高炉各社は来週にも東南アジア向け9〜10月積みホットコイル商談を始める見通しである。オファーの最終案はまだ固まっていない様子だが、現行比20〜30ドルの値上げを提示する方向である。

東南ア地域ではこれから9月積み商談を迎えるところもあるが、中心はベトナムなどを対象とした10月積みである。6月以降、価格はCFR560ドル台とほとんど横ばい状態で推移してきているが、10月積みでは久しぶりに本格的な値上げに取り組む姿勢が日本ミルには見受けられる。

例年、10月積みからは秋の需要シーズンに入るために値上げをし易い時期になる。今年はこれを後押しする材料がでてきている。まず、中国ミルが東南ア向けで5〜10ドルの値上げを提示し始めたことだ。前期でも値上げを提示したが顧客の反対に会うと直ぐ撤回したこともあるが、今回は今のところそうした話は伝わってきていない。

中国ではまもなく第3西気東輸ガスパイプラインの建設が本格化するという。スパイラル鋼管が大量に使用されるために宝山鋼鉄、武漢鋼鉄、鞍山鋼鉄それに首鋼など大手高炉のホットがパイプライン用に回ることになる。このため、国内のホット需給が締まり、輸出向けホットが減ることが考えられる。

ウクライナの鉄鋼各社が内戦の砲撃などで設備が痛んでいるとの情報がある。アジア向けスラブやホットなどの輸出が止まる可能性があるという。そうなると、まず中東地域でホットが上昇しアジアに波及することも予想されるところだ。

韓国・POSCOの光陽製鉄所の第4ホット設備が稼動した。だが、来期は国内あるいはベトナム合弁向けが中心で輸出市場には参入しないという。

こうしたホット需要以外で需給の後押しする要素が続出してきている。それだけに久しぶりに値上げの声が聞こえそうな時期になってきている。20〜30ドルの値上げに成功するならば、CFR600ドルが目前になる。
last modified : Mon 11 Aug, 2014 [09:52]
Copyright (C) 2004 The TEX Report Ltd. All Rights Reserved.