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◇新日鉄住金、クラカタウと合弁の最終契約を結ぶ
新日鉄住金は11日、インドネシアの国営製鉄であるクラカタウ・スチールと同国における自動車用鋼板製造・販売事業を行なう合弁会社を設立し事業化に向けた詳細検討を進めてきたが、最終契約を締結したことを明らかにした。2012年12月に合弁会社「KNSS」(PT クラカタウ・ニッポンスチールスミキン)を設立、詳細を詰めてきたもの。

KNSSはバンテン州チレゴン・クラカタウ工業団地に設立、資本金は1億4,200万ドルで新日鉄住金80%、クラカタウ20%の比率で出資。自動車用冷延鋼板および(合金化)溶融亜鉛めっき鋼板を製造・販売する。生産能力は年48万トンで設備投資額が約3億ドル。営業運転開始は2017年半ばを予定している。

KNSSは連続焼鈍ライン(冷延鋼板製造用)と溶融亜鉛めっきライン(亜鉛めっき鋼板製造用)を一体化させた最新鋭自動車鋼板製造ライン(GAPL)を設置することで自動車用外板、高張力鋼板を含む高級・高品質の冷延鋼板・溶融亜鉛めっき鋼板を提供することができる。GAPLは自動車用としては海外では初めての設備である。インドネシアの自動車の外板は冷延が多いが、今後は(合金化)溶融亜鉛めっき鋼板になるとも考えられる。双方の流れに対応するためにGAPLを採用する事にしたもの。母材は出資比率に応じて負担、新日鉄住金が80%を供給する。

インドネシアの2013年の自動車販売台数は2013年が130万台だが、20年には170万台となる見通し。日系が90%を占めるためにKNSSは販売に困るような事態は起きないと考えている。

インドネシアは新日鉄住金にとって海外の自動車向け鋼板の供給拠点としては中国、インド、タイ、米国、メキシコ、ブラジルに次ぐ7番目の拠点国となり、海外JV生産合計量は年1,000万トンとなる。国内向けが850万トンであり、海外生産が国内を上回る。

なお、インドネシアに対して日本からはJFEスチールが2013年6月に単独で約3億ドルを投じて自動車向けの溶融亜鉛めっき鋼板製造設備を建設中で稼動は2016年3月を予定している。年産能力は40万トンである。
last modified : Tue 19 Aug, 2014 [12:08]
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