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◇今年の中国向け鋼矢板輸出量、9万トン近辺か
中国向け鋼矢板輸出数量が回復に向かっている。同国向けの鋼矢板輸出数量は2009暦年が9.8万トンで10年には10.39万トンと初めて10万トンを超えた。しかし、11年には2.2万トンへと急減してしまった。今年は単月では1.0万トンを超えた月はないが、復調の兆しが現れており、暦年では9万トンに近づく事が期待される。

中国向け鋼矢板が年間で1.0万トンを超えたのは07年である。8年には2.6万トンに増加し10年では一挙に10万トン台になった。だが、同国内で発生した鉄道汚職で鉄道建設向け鋼板需要が急減してしまった。当時の鋼矢板需要が主に鉄道建設用だったために国内の鉄道建設がストップすると途端に日本からの鋼矢板輸出も萎んでしまった。

だが、中国内ではその後、鉄道向けだけではなく護岸建設などインフラ関連にも用途が拡大したために再び日本の中国向け鋼矢板輸出量も増加してきている。12年には6.8万トンと前年の3倍の輸出量になった。

今年の中国向け鋼矢板の輸出数量は1〜6月累計で4.3万トンだ。単純に2倍すると8.5万トンとなり、まもなく13年の6.67万トンを追い越すのはまず間違いないところ。中国では政府の景気刺激策が打ち出されてきている。そうなると、下期の鋼矢板への需要が期待され、場合によっては9万トン近くに接近することも予想されるところだ。

中国内で鋼矢板メーカーが増えている。それだけに競争は激しいはずだが、品質差がほぼ確立しており、1回限りの使用では中国材が圧倒しているが、10回程度の複数回使用となれば断然日本製品となる。それだけに鋼矢板の需要が伸びれば自然に日本材も伸びて行くことになる。関係筋では、中国の鋼矢板需要の40%程度は日本材が依然占めていくことになる、とみている。
last modified : Thu 21 Aug, 2014 [09:51]
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