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◇韓国向け9月積みホット、日本ミル値上げへ
来週後半にも日本ミル各社は9月積み韓国向けホットコイル商談を始める見通しだ。まだ8月積み交渉が終わっていないところもあるが、大勢としては10ドル程度の値上げを描いている様子だ。

8月積み商談は値下がりすることが予想された。しかし、結果は商談を終えたミルは前月横ばい、まだ商談中のミルは値上げ方向である。日本ミル各社の韓国向けホット価格は現在では一様ではなく、また顧客によっても価格が異なるケースがある。今年に入って値下げを実行したミルと横ばいを維持しているミルと韓国の顧客に対する対応に差が生じていることが価格差にも反映されている様子だ。

従って、値上げといっても実は幅は一定していない。ただ、現行価格を数ドル上回る価格体系を形成し、値上げする方向を固めるのが狙いとみられる。

ただ、日本ミルの値上げが成功するかは微妙なところだ。POSCOが国内のシェアを維持する方針を打ち出しているためだ。輸入材への対抗姿勢を示したものでその策としては値下げを行なう可能性がある。

現在、韓国ミルの流通価格は60万ウォン(589ドル)どころだ。これに対して中国材の流通価格は56万ウォン(550ドル)とされる。POSCOが58万ウォン(560ドル)程度まで引き下げるのではないか、と日本ミルは観測している。そのなかで日本ミルがはたして値上げを主張し続けられるかが疑わしいからだ。

ただ、アジア地域ではベトナムなどでホットの9月積みが若干(3ドル程度)上昇していると伝えられる。中国の武漢鋼鉄が国内向け9月積みホットを20元(3ドル弱)値上げしたのを中国ミル各社が反映させたためとされる。日本の韓国向け商談でもそうしたいものだ。

なお、韓国・鋼管各社の米国向け油井管に対する米国国際貿易委員会(ITC)の最終決定は1ヵ月延長され9月となった。当初、韓国側が日本ミルに対し素材のホット価格でAD税の一部負担を要求するのでは、と見られていたが現段階ではそうした要請はない。
last modified : Mon 25 Aug, 2014 [10:11]
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