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◇アジア地域の鋼矢板価格、依然低位横ばい状態
アジア地域の鋼矢板価格は依然として低位横ばい状態が続いている。鋼矢板に対する需要はある程度存在するものの、中国や韓国の鋼矢板輸出価格が引き上げられないために、日本ミルを含めて値上がりの環境が生まれない感じだ。

韓国の現代製鉄の鋼矢板輸出価格はCFR710ドルどころだ。日本ミルの一部は同730〜740ドルで7〜9月積みの商談を進めた例がある。タイのサイアムヤマトは台湾向けで同710ドルとされる。台湾の場合、強制規格制度(TIS)があり、認証を取得しているのは現時点ではタイだけとされる。従って、サイアムが独占状態だ。今後、台湾の需要が増大するならば各国ともTISの取得に動くことになろう。

中国ミルの価格は依然として相当安価である。香港向けでCFR630ドルとされる。日本とは相当の開きがあるために鋼矢板を1回だけ使用するケースの商談では中国材と対抗するのは不可能だ。ただ、1回限りの使用でも中国材の品質には不評が流されている。評価が下がれば香港や東南アジアから退くこともあり得るという。

しかし、来年中には立ち上がるベトナムのPOSCO特殊鋼が棒鋼、H形鋼などの形鋼のほか鋼矢板の生産を視野に入れているとの情報がある。ベトナムでは共英製鋼の子会社であるKSVCが製鋼ライン建設を一時見合わせることにしたほど。鋼矢板やH形鋼などもPOSCO特殊鋼が立ち上がれば東南アジア地域では市況が混乱しそうである。
last modified : Mon 01 Sep, 2014 [10:08]
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