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HOME >> Topics 一覧 >> May, 2017 >> 01 (Mon)
◇2017年4月28日の合金鉄輸入市況動向
=環境保護部の査察開始で4月最終週に中国市場反発
4月最終週、中国では天津市、山西省、遼寧省、安徽省、福建省、湖南省、貴州省の7省市に対して環境保護部が1ヵ月間の査察を開始。一方、北米では韓国産のフェロバナジウムがアンチダンピング税(以下AD税)賦課決定に近付いているほか、輸入金属シリコンへのAD税調査が開始されるなどの動きがあった。どれも今後の価格変動につながるもので、5月中は市場動向に注意が必要かもしれない。

2017年4月28日現在の合金鉄の輸入市況動向は以下の通り。

◇金属シリコン=中国国内市場では4月中値動きが少なく、中旬からはほぼ横ばいを維持した。ただ、市場関係者の多くが"5月から雲南省や四川省で安価な豊水期電力料金の適用が始まる"と予想しているため、先安感がある。環境保護部の査察対象となっている福建省では4月20日頃から金属シリコン工場の操業休止が拡大している。ただ、福建省は高品位品の生産が中心なため、553や441グレードには値上げ効果が無い。553グレードの輸出向けオファー価格を4月中旬よりもトン当たり10ドル引き下げたサプライヤーもいる。

日本国内では手持ち在庫が潤沢なため需要家の購入意欲は低調で、スポット市場は薄商いだ。553グレードの足下の成約価格は3月末に比べ20ドル前後下落した。

なお、米国では4ヵ国、カナダでは7ヵ国から輸入される金属シリコンに対してAD税調査が始まっている。今後は北米市場を避けた商品によって他の市場で価格が急落する可能性も浮上している。

◇フェロシリコン=中国国内市場では4月初頭から下旬まで価格が小幅に続落したが、最終週に入って下げ止まった。値下りによる生産調整で需給バランスが改善されたことに加え、最近のシリコマンガン価格反発でフェロシリコンの購入量が増加したためだ。環境保護部の査察はフェロシリコン主要生産地区への影響が軽微と分析されている。足下では内蒙古産の珪素75%物がトン当たり5,500-5,700元と3月末に比べ400元下落している。輸出向けの価格は国内向け下落の影響を受けて、30ドル(FOB)前後下落した。

中国産正規輸出品の日本における成約価格は3月末に比べ30ドル前後下落した。

中国から非正規の手段で輸出されているフェロシリコンについては、本年1-3月に再び増加の気配があったものの、4月下旬に中国本土で違法輸出グループへの大規模な摘発が実施されたとの情報がある。

ロシア産フェロシリコンは依然として現物がタイトで新規オファーは6-7月積みにシフトした。日本向けの成約価格は4月に入って小幅に続落しており、足下では3月末に比べ15-20ドル下落している。

マレーシア産のフェロシリコンは値下げムードが強い日本市場を避け、高値を維持しているインドなどのアジア市場や米国市場向けの出荷を増やしている。日本向けの成約は3月末に比べ20ドル前後下落した。

4月中、日本国内のスポット入札では安値品を見かけることがほとんどなかった。

続きは本紙「日刊 原料・鉄鋼貿易版」に掲載。
last modified : Wed 10 May, 2017 [09:59]
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