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◇阪和興業、2016年度通期の連結業績
=金属原料や木材が好調で増収増益
阪和興業は12日、2016年度・通期(2016年4月1日〜2017年3月31日)の連結業績を発表した。詳細は別表の通りで、前年同期に比べて石油製品や鋼材の価格が低い水準にあったものの、金属原料や木材の販売増などにより売上高は前年度を上回った。一方、利益面では食品事業や鉄鋼事業の増益に加え前年度のような投資損失の計上が無かったことで大幅な増益となっている。

各事業のうち、鉄鋼、金属原料、非鉄金属、石油・化成品の業績内訳は以下の通り。

【鉄鋼事業】 国内消費や輸出の伸び悩みや建設分野の着工遅れなどにより盛り上がりに欠け、鋼材価格についても前年度に比べ低い価格水準だった。利益面では、前年度のな持分法による投資損失のような大きな下押し要素がなかったことに加え採算の良い請負工事の完工計上があったこと、海外のコイルセンターの収益が改善したことなどで利益率が改善した結果、売上高は前連結会計年度比1.5%減の786,892百万円、セグメント利益は同21.9%増の18,082百万円になった。

【金属原料事業】 ニッケルを始めとして国際商品価格の停滞した時期が長く、当年度前半の円高影響も相まって前年度より低い価格帯となったが、フェロクロムやニッケル化合物などの販売増が売上高に寄与した。一方、利益面では為替差損益が差損に転じたことや、子会社である昭和メタルで長期在庫の処分損などがあり利益を押し下げた。これの結果、売上高は前年度比2.6%増の134,624百万円、セグメント利益は同36.3%減の1,413百万円となった。

【非鉄金属事業】 前年度に下落した国際商品価格が反転したものの、当年度前半は円高傾向にあり、円貨での価格水準が前年度比で低位にあったため売上高が減少している。一方、利益面では当年度後半の価格上昇局面でアルミニウムスクラップや貴金属スクラップなどの収益性が改善した結果、売上高は前年度比3.5%減の79,206百万円、セグメント利益は同27.8%増の1,084百万円になった。

【石油・化成品事業】 前年度に下落した原油価格が当年度に持ち直し、石油製品価格も連動して底打ちしたが、前年度に比べ低い価格帯にあった他、需要面でも海運市場の停滞により舶用石油需要が減少し、売上高は減少した。一方、冬場の灯油販売の収益性が改善したことや、当年度前半までの原料安や円高基調により、輸入日用雑貨品販売の採算が好転したことが利益を押し上げた。この結果、売上高は前年度比4.3%減の264,465百万円、セグメント利益は同24.7%増の2,461百万円になった。

【株式配当】1株当たり配当額は中間期9.00円、期末10.00円の合計19.00円で、前年度実績の18.00円に比べ増配となった。

なお、2017年度通期の連結業績予想は別表2の通りで、株式配当は中間期10.00円、期末10.00円の合計20.00円を見込んでいる。
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( T.斉藤 )
last modified : Fri 19 May, 2017 [09:38]
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