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HOME >> Topics 一覧 >> July, 2018 >> 06 (Fri)
◇<NEDO>地中熱利用の新型掘削機
=NEDO事業で新型掘削機「FSGT-150C」を開発
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、鉱研工業(株)、(株)日伸テクノと地中熱利用システム専用の新型掘削機「FSGT-150C」(写真)を開発したと明らかにした。この掘削機は、地中を掘削するロッドの最適な振動制御により掘削時間を短縮できるとともに、自動のロッド交換システムの採用により作業人員の削減が可能。同機を用いた掘削手法の実証試験を行った結果、掘削時間の30%以上の削減に加え、作業人員を3分の1まで削減できたことにより作業工数を20%以上削減できることを確認したとしている。

今後、鉱研工業(株)は、本掘削機の改良を進め、2019年度から同掘削機の装置販売を開始を予定している。同掘削機により、作業員の安全性向上と、掘削時間や作業人員の削減を実現し、コスト低減による地中熱利用システムの拡大に貢献したいとしている。

地中熱利用システムは、地中に埋設した熱交換器を通じて地中の熱を取り出し、ヒートポンプで効率よく熱を輸送して、室内機で冷房・暖房として利用するシステム。地中熱は、他の再生可能エネルギーと比較して設置場所の制約が少なく、安定供給が見込めるなどのメリットがあることが知られている。

しかし、地中熱交換器の設置コストが高いことやシステム全体の高効率化が必要であることなど、いまだ課題を有しており、これらを解決することが地中熱利用を拡大するために必要不可欠となっている。

今回、NEDO事業で、鉱研工業と日伸テクノは、経済的で効率的な新型掘削機「FSGT-150C」を開発。事業では、地中熱交換器設置工事における掘削、孔洗浄、ロッド脱着工程に関する技術改良を施し、開発した新型掘削機を用いた掘削実証試験(100m掘削を4回実施)を行った結果、作業員の安全性向上と、掘削時間の30%以上の削減に加え、作業人員を3分の1まで削減できたことにより作業工数を20%以上削減できることを確認しました。なお、施工孔本数の多い大規模工事では、さらに大きな削減効果が期待できるとしている。

今回の事業で開発した要素技術は他機種への転用に向けた改良や他用途の掘削機にまで適用範囲を広げ、掘削機全般にわたる付加価値向上のための技術開発を進めていく予定だ。
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last modified : Thu 12 Jul, 2018 [10:24]
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