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HOME >> Topics 一覧 >> October, 2019 >> 07 (Mon)
◇ウィンドチャレンジャーが設計基本承認取得
=温室効果ガス削減を狙い「帆」をもつ日本初大型船
商船三井(池田潤一郎社長)はこのほど、大島造船所(平賀英一社長)と共同で、日本海事協会(冨士原康一会長、以下「NK」)から、硬翼帆式風力推進装置の設計に関する基本承認(AIP:Approval in Principle)を取得したと明らかにした。

硬翼帆式風力推進装置は、風力エネルギーを伸縮可能な硬翼帆によって推進力に変換して利用する装置で、商船三井と大島造船所が中心となって取り組む「ウィンドチャレンジャープロジェクト」の根幹的技術。

風力エネルギーを用いて温室効果ガス(GHG)の削減を目指すウィンドチャレンジャープロジェクトは東京大学が主宰する産学共同研究プロジェクト。2013年からは国土交通省の「次世代海洋関連技術研究開発費補助金」の交付対象事業の一つに選ばれ、2018年1月からは産学共同研究を引き継ぐ形で、商船三井と大島造船所が中心となりプロジェクトメンバーとともに研究開発を行ってきた。

今回、AIPを取得したことで、硬翼帆の構造およびその制御に関する基本設計が終了したこととなる。

ウィンドチャレンジャープロジェクトでは引き続き詳細設計を進め、2022年中に硬翼帆を1本実装した新造船の運航開始を目指している。1本帆によるGHG削減効果は日本-豪州航路で約5%、日本-北米西岸航路で約8%を見込んでいる。将来的には複数の帆を実装し、他のGHG削減対策と組み合わせて、国際海事機関(IMO)が船舶からのGHG排出目標の総量を2050年までに2008年比で50%削減するとした目標達成に向けた有力なソリューションへ発展させることが目標。

商船三井と大島造船所は、本プロジェクトを通じてGHG削減に向けた技術的選択肢の一つを構築し、地球環境保全への貢献を目指していく考え。

なお、プロジェクト・メンバーは商船三井、大島造船所のほか、東京大学、(株)大内海洋コンサルタント、金沢工業大学、東京計器(株)、(株)相浦機械、関西設計(株)、(株)ジーエイチクラフト、(有)エイシーティー、商船三井テクノトレード(株)。
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last modified : Fri 11 Oct, 2019 [11:11]
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