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◇SOxスクラバー搭載大型タンカー「丹沢」竣工
=日本郵船の保有新造船では初、EEDIもフェーズ2達成
日本郵船は7日、同社保有の新造船としては初めてSOxスクラバーを搭載した大型原油タンカー「丹沢」=写真=が竣工したと発表した。

SOxスクラバーは船舶燃料中の硫黄濃度に関する規制強化への対応手段の1つとされている装置で、船舶のエンジンガスに海水を噴霧して硫黄分を除去することにより、SOx排出量を86%削減することが可能となる。

「丹沢」は主機関と発電機関の排気ガスの排出口にSOxスクラバーを搭載することで、2020年1月から強化される国際海事機関(IMO)が定めた船舶燃料油の硫黄分許容限度を3.5%から0.5%に強化するSOxグローバル・キャップ規制に対応する。

エネルギー効率(輸送単位あたりのCO2排出量)では、IMOのEEDI(エネルギー効率設計指標)規制の基準値から約23%の改善を見込み、同規制のPhase2を達成している。これはエネルギー効率設計指標で、1トンの貨物を1マイル運ぶのに必要な二酸化炭素をグラム数で示し基準値からの削減率が段階的に強化されるものだ。タンカーでは2015年(Phase1)に10%、2020年(Phase2)に20%、2025年(Phase3)に30%の削減が義務付けられている。

また、カーゴタンクに耐食鋼板を採用することで防錆塗装が不要となり、さらに、空調や冷凍機に環境規制に対応した冷媒を採用するなど、環境により配慮した原油タンカー。命名引き渡し式は今月3日、ジャパンマリンユナイテッドの呉事業所で行われた。

同タンカーの概要は、全長339.50メートル、全幅60.00メートル、深さ28.50メートル、総トン数160,597トン、載貨重量トン311,374トン、船籍パナマ。
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last modified : Tue 15 Oct, 2019 [10:52]
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