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◇メタネーション技術の確立目指し新潟に試験設備
=NEDO、INPEX、日立造船がカーボンリサイクル技術に取組み
新エネルギー産業技術総合開発機構(NEDO)が、回収した二酸化炭素(CO2)を資源として有効利用する「カーボン・リサイクル技術」に取り組んでいる。同技術の一つであるメタネーション技術の確立を目指し、NEDOと国際石油開発帝石(INPEX)、日立造船はCO2と水素からメタンを合成する試験設備を新潟県長岡市のINPEX長岡鉱場の越路原プラント敷地内に完成させた。3社がこのほど明らかにしたもので、今年度末までに試運転を経て、各種試験、連続運転を実施し、技術課題の検討・評価を行い、メタン合成設備能力のさらなる向上を目指す。

燃料や化学原料などの有価物へ再利用することが有用と考えられている「カーボン・リサイクル技術」の中でもメタンは天然ガスの主成分で、エネルギーの輸送・貯蔵を担う化学物質(エネルギーキャリア)として高いポテンシャルを持つほか、天然ガス(都市ガス)で使われている既存インフラを利用できるなど大きな利点があると期待されている。

NEDOでは、CO2を有効利用する技術開発プロジェクト「次世火力発電等技術開発/次世代火力発電基盤技術開発/CO2有効利用技術開発」(2017〜2019年度、事業規模約13.9億円)を実施しており、今回、NEDO、INPEX、日立造船は完成したプラントで、天然ガス生産時に付随して出されるCO2と、水の電気分解によって製造された水素を合成することにより、メタンを製造する。

試験設備はメタン合成能力の大型化に適したプレート型を採用。事業所内で分離・回収したCO2を用いたプレート型での試験は世界初の取組みで、将来の大型化を見据える。試験設備のメタン合成能力は1時間当たり8Nm3(ノルマル立方メートル:1Nm3は標準状態0℃、1気圧に換算した1m3のガス量)。

今後の本格運転では、メタン合成プロセスの反応温度、反応圧力、反応負荷などのパラメータを種々変化させた最適化などの技術課題の評価・検討を実施し、カーボンリサイクル技術の一つであるメタネーション技術の確立を目指す。
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last modified : Mon 28 Oct, 2019 [10:29]
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