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◇鉄リ工まとめ、9月は「4連休後に踊り場」
日本鉄リサイクル工業会(会長=伊藤弘之・大成金属社長)はこのほど、9月の鉄スクラップ相場の概況をまとめた。それによると、同月の国内鉄スクラップ相場は「中旬までは輸出相場主導で騰勢を強めたが、海外相場が頭打ちになると、4連休後には国内でも踊り場を迎えた」と概括し、「月末時点のH2炉前価格は関東と関西ともにトン当たり26,500〜27,500円程度を形成し、前月末比1,000〜1,500円高値にある」と指摘している。

輸出環境に関しては、「関東鉄源協同組合と関西鉄源連合会が実施した共同輸出向け販売入札では落札価格がともにトン当たり29,000円(FAS)を超える高値を付け、ベトナム向けH2輸出成約価格は一時トン当たり310〜315ドル(CFR)へ続伸したが、月末時点では同290〜295ドル(CFR)に反落し、韓国向け成約価格も同27,000円(FOB)と直近高値から1,500円切り下がっている」と述べている。

また「海外では9月上旬にトン当たり301〜302ドル(CFR)に続伸したトルコ向けHMS成約価格が月末時点ではトン当たり296ドル(CFR)へ後退し、300ドルを割り込んでいる」とし、「加えて、上昇を続けていた鉄鉱石価格や中国の鋼材価格も高値修正の動きを見せたことで、鉄スクラップ相場は国際的に調整局面入りしたとの見方が出始めている半面、日本では高炉、電炉ともに製品値上げを相次ぎ打ち出す『値上げの秋』を迎えており、国内鉄スクラップ相場は先行き警戒感と根強い先高期待が入り混じりながら下期を迎えている」と結んでいる。

<生産と在庫>
8月の国内粗鋼生産は前月比39.7万トン増の644.6万トンとなり、このうち電炉生産は同8.5万トン減の155.1万トンを占めた。

7月末のメーカー鉄スクラップ在庫は350.5万トンと、同7.3万トン減少している。8月の小棒生産量は同4.8万トン減の61.0万トンに減少した。

また、WSAまとめによる8月の世界の粗鋼生産は1億5624.4万トンとなり、同43.5万トン小幅に減少している。

<価格>
9月の製品価格(関東、中部、関西の3地区平均)は、異形棒鋼=62,400円(前月比100円高)、H形鋼=73,400円(同100円安)と、まちまちの動き。一方、鉄スクラップ価格(関東、中部、関西の3地区平均)は24,000円と、同2,700円大きく上昇している。

<輸出>
8月の鉄スクラップ輸出量は前月比5.7万トン減の67.1万トンだった。9月の輸出価格(東京湾FOB、月間平均価格。港の輸出ヤード買い入れ価格をベースに算出したもので、必ずしも輸出成約価格を反映していない)は28,100円と、同1,600円続伸している。
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last modified : Thu 22 Oct, 2020 [10:33]
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