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◇ベトナム向けH2輸出成約、一部300ドル(CFR)
10月2週(12日の週)の輸出マーケットでは、ベトナム向け新規成約価格が堅調推移している。シッパーは同国向け輸出商談に関して、落札平均でH2ベース28,406円(FAS)を付けた関東鉄源協同組合の入札結果の「直接的な影響は感じられない」と話しているが、日本からのベトナム向け新規オファー価格は入札後も底堅さを保ち、先週の同国電炉メーカー向け新規成約は一部がH2ベーストン当たり300ドル(CFR)へ切り返している。

ベトナムまでの海上運賃は5,000トン積みの場合、関東からトン当たり27〜28ドル程度、関西ではこれより2ドル程度低いとされる。フレートをトン当たり27ドル程度、為替レートを1ドル=105円程度と見ると、円建てFOB価格は28,600円台に相当し、28,500円をやや上回る水準となる。関東鉄源協同組合の入札結果から見ると割安な状態ではあるものの、東京湾岸FAS価格は16日現在、中心値で27,000円程度を付けており、現行のFAS価格とは釣り合う水準にあると評価できそうだ。

ただ、H2ベース300ドル(CFR)水準で買い動意を示しているのは「一部のバイヤーに限られる」(流通筋)と指摘され、現時点では様子見姿勢を示し、買い控えているベトナム需要家も多い。「成約価格は底堅く推移しているが、販路は限られている」(同)のが現状だ。

また、日本からは一部でH2ベーストン当たり305ドル(CFR)程度のオファーが出ているもようだが、買い手の反応は芳しくないとの指摘が聞かれる。ベトナム向けディープ・シー・カーゴの商談価格レベルは現在、HMS(80:20)ベースでトン当たり305〜310ドル(CFR)とされ、こうしたディープ・シー・カーゴの価格と比べると割高感が出ることが一因とみられる。
last modified : Thu 05 Nov, 2020 [10:29]
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