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HOME >> Topics 一覧 >> February, 2021 >> 08 (Mon)
◇3月〜4月積み厚板商談、日本ミルCFR800ドル目指す
一部日本ミルが3月後半〜4月積み厚板輸出商談を開始した。オファーは地域によって異なるものの遠隔地向けなどはCFR800ドルを目指す展開になるようだ。アジア地域でもすでに3月積みでCFR750ドルに達したところもあり、中国の造船向けでも同700ドル以上での輸出成約だった。問題は韓国の造船向けである。

韓国の造船とは現在、1月〜3月積み商談が行われているが、依然としてビッドはアジア圏では最安値でCFR600ドルに届かないビッドがなされている。これにはさすがに中国ミル各社も応じるはずがなく成約した様子がない。他の地域に輸出するならばCFR700ドル以上、国内でもドル換算で厚板市況は680ドル以上で売れるのが600ドル台で韓国に売るはずがないのが実情。

日本ミル各社はこれまでは仮単価で輸出してきたが、今回は仮単価を設けずにオファーを受けた顧客にだけ供給する方針を立てて交渉している。日本の提示額を受け入れるところが少ないだけに今期の韓国向け厚板輸出量は相当減少するものとみられる。

造船側は難色を見せているが、中国からも日本からも厚板を入手できない状態になってきている。国内で調達するしかないが、POSCOも今回は相当値上げを唱えているといわれ、しかも供給量を絞っている様子。

アジア地域の厚板価格の足を引っ張っているのが韓国向け造船価格だけにそれが改善されるならば、自然とCFR750ドルが通用する世界でもあり、800ドルも身近な価格になってくるといえる。
last modified : Mon 01 Mar, 2021 [15:55]
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