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◇日鉄エンジ、POSCOから環境対策CDQ受注
=POCSO浦項製鉄所向けで同社向けCDQは累計10基に
日鉄エンジニアリング(石倭行人社長)は8日、韓国のPOSCOから浦項製鉄所向けコークス乾式消火設備(CDQ)1基を受注したと発表した。このプロジェクトは、既設コークス炉の老朽化に伴い新設するコークス炉に、環境対策としてCDQ(コークス冷却処理能力:190トン/h)を新設するもの。CDQは、従来の湿式消火(散水)に比べ、コークス冷却時の発塵抑制による環境改善に加え、回収した蒸気を発電に有効活用することにより、省エネとCO2排出削減に貢献できる。

海外の鉄鋼会社には、日本の省エネ・環境設備が導入されているが、その中でもCO2排出削減に大きな効果のある設備がCDQ。日鉄エンジニアリングのCDQ受注実績は、海外への輸出が大半を占め、世界の鉄鋼業におけるCO2排出量削減に大きく寄与している。

POSCOからは、(1)世界最高水準の蒸気発生率、(2)世界各国における、日鉄エンジニアリングの大型CDQの豊富な納入実績、(3)過去POSCOに納入したCDQ(9基)が、いずれも高い稼海の働率を維持しつつ安定稼働―――などが、評価された。

今回の受注で、同社グループのPOSCO向けCDQ受注は累計10基となった。また、昨年は台湾でコークス冷却処理能力が世界最大(260トン/h)となる大型CDQも受注しており、日鉄エンジニアリングが全世界で受注したCDQ累計受注実績は143基となった。

なお、CDQは「Coke Dry Quenching」の略。密閉空間の冷却塔でプレチャンバーとクーリングチャンバーで構成される。コークス炉で乾留された赤熱コークスを、冷却塔内で不活性ガスを用いて冷却するとともに、従来は放散していた赤熱コークスの顕熱をボイラーで蒸気として回収する設備。また、CDQは、コークスを冷却する際のダスト発生の抑制、蒸気による発電を通じCO2排出の抑制、高炉での使用に適したコークス品質の改善、の3つの効果が期待されるため、近年注目されている。
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last modified : Tue 02 Mar, 2021 [12:04]
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