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◇アルセロールミッタル、水素で年産350万トンのDRI-EAF工場建設
=ドイツの2ヵ所で還元剤を水素還元にスイッチ
アルセロールミッタル社は2030年までにグリーン水素を使用した年産最大で350万トンの電気炉と還元鉄の大規模商業プラントをドイツのブレーメンとアイゼンヒュッテンシュタットに建設する。同社が先月30日に明らかにした。

事業の行方は大量の水素利用量に応じて500万トンのCO2削減が可能だとしており、技術転換には10-15億ユーロ(約11.8-17.6億ドル、1ドル=0.85ユーロで試算)の範囲で投資が必要とし、現在と比較して約60%生産コストは上昇するとみている。

アルセロールミッタル社は目標達成に備えて現在、ハンブルグの既存還元鉄工場で天然ガスから水素100%還元による切り替えを進めている。

既存工場はミドレックス方式のDRI-電炉方式の鉄鋼会社である「アルセロールミッタル・ハンブルグ社」。同工場の還元剤を当初は天然ガスから生成したグレイ水素を使った実証プラントに転換し、2025年までに年産ベースで還元鉄10万トンの生産開始を計画している。還元剤は水素の量が十分に、また、経済的コストで利用可能となればグリーン水素に切り替える。

アルセロールミッタルでは今年、ブレーメンとイゼンヒュッテンシュタットにある高炉2基に天然ガスを吹き込み、鉄鉱石の還元プロセスでの原料炭の使用量を減らすことで、二酸化炭素の排出を削減する。

次のステップで革新的なDRI-EAF工場をブレーメン、アイゼンヒュッテンシュタッドの2ヵ所に設置する。同社はこれによって2030年までに欧州でCO2排出量を30%削減し、2050年までにカーボンニュートラル鋼を生産するという目標を立て、推進していく考えだ。
last modified : Mon 19 Apr, 2021 [10:59]
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