原料・鉄鋼貿易版 Topics < 合金鉄 > Home
HOME >> Topics 一覧 >> April, 2021 >> 02 (Fri)
◇3月、LMEニッケル平均価格は前月比11%下落
=月初に急落、2日間で2,400ドル強も下落
2021年3月のLMEニッケル月間平均価格は、◇直物:トン当たり16,460.74ドル(ポンド当たり7.466ドル)、◇3ヵ月先物:同16,506.30ドル(同7.487ドル)――だった。2月の平均価格と比べ、直物・3ヵ月先物とも11.3%安になっている。(以下、価格はトン当たり)

3月のLMEニッケル価格は月初の3日と4日で急激に落ち込み、以降は直物が15,907-16,526ドル、3ヵ月先物が15,951-16,584ドルの範囲を上下する展開となった。月初/月末の価格差は直物で2,557ドル安、3ヵ月先物で2,525ドル安となっている。

3月初頭の急落は、米国国債の利回り上昇で投機筋がリスクを嫌気し株式市場と非鉄市況がともに下落したことに加え、インドネシアやロシアでのニッケル増産が伝えられ、供給過剰の懸念が再燃したことも大きく影響している。

なお、29日にはマダガスカルのアンバトビー・ニッケル・プロジェクトが約11ヵ月ぶりに操業を再開したことも発表されたが、出荷の増加には時間がかかると考えられ、市況への影響は見られなかった。

3月のLMEニッケル在庫量はニッケル価格の下落により値頃感が出て、中旬と下旬は小規模な出庫が続いたものの、上旬に大量の入庫が続いていたため、3月30日終了時の在庫量は260,244トンと、前月末(250,584トン)に比べ9,660トン増加している。

なお、上海先物取引所(SHFE)の在庫は10,692トン(3月26日時点)と、前月末に比べ19.6%減少した。中国国内でもニッケル地金の価格は3月初頭に急落し、その後は中旬・下旬と下げ止まっている。そのため、値頃感を持った需要家の購入が増加した様子だ。

月間平均価格と月末在庫量の推移は別表の通り。
data image
( T.斉藤 )
last modified : Tue 20 Apr, 2021 [11:15]
Copyright (C) 2004 The TEX Report Ltd. All Rights Reserved.