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HOME >> Topics 一覧 >> April, 2021 >> 06 (Tue)
◇韓国、国内鉄スクラップ相場が底打ち反発
=釜山地区の軽量A炉前価格41万〜43万ウォンに上昇
韓国の国内鉄スクラップ相場が底打ちし、反発局面に移り始めている。国際マーケットが各地で下げ止まりから反発ヘと向かう中、韓国国内でも先週来、先高期待から市中の荷動きが悪化。電炉メーカーが集まる同国南部の釜山周辺地域では4月に入り安値修正の値上げに踏み切る向きが出ていたが、さらに大韓製鋼とYKスチールは5日、6日購入分から国内スクラップ購入価格を全品種トン当たり20,000ウォン(約1,960円)引き上げると供給各社に伝えた。韓国の国内相場は足元、値戻し局面に移行している。

釜山周辺地域では先週、韓国特殊形鋼が1日から主要品種トン当たり10,000ウォン(約980円)、韓国鉄鋼(KISCO)が2日から軽量Bなど一部の下級品種を除き全品種10,000ウォン、それぞれ引き上げた。

同地区では先月、韓国鉄鋼が12日、17日、23日と3度の国内スクラップ値下げに踏み切っており、このうち12日と17日の購入価格引き下げには釜山地区の電炉メーカー各社が概ね同様の値下げで呼応した一方、23日からの引き下げに対しては大韓製鋼とYKスチールが追随値下げを見送り、各社の足並みが乱れていた。

先週いち早く値上げに舵を切ったのは3月に3度の購入価格引き下げに動いたメーカーで、安値修正の意味合いが強かった。だが、先月3度目の値下げを見送っていた大韓製鋼とYKスチールが6日からの値上げに乗り出したうえ、値上げ幅はトン当たり20,000ウォンと大きかったことから、韓国の国内鉄スクラップ相場は今週から本格的な値戻し局面を迎えることになりそうだ。

日本からの韓国向け輸出商談価格は、H2ベーストン当たり40,000円(FOB)を底値とし、直近ではじわりと気配値を切り上げている。ベトナム向け成約価格は円建てFOB換算で一部高値が42,000円以上に続伸しているため、対韓H2オファー価格も引き上げられる方向にあり、今週の韓国向け新規輸出商談ではH2ベース40,000円(FOB)からの上昇が想定される。

こうした中、先高期待から市中の荷動きやメーカーへの入荷は悪化していると指摘され、釜山地区の相場は値戻し局面を迎え始めている。釜山周辺では5日現在、品質が日本産H2に近いと評価される軽量Aの炉前価格がトン当たり41万ウォン程度を付けており、先週と比べ下値が1万ウォン切り上がっている。為替レートを100ウォン=9.78円と置くと、軽量Aは円建てでは約40,100円に相当する。今後20,000ウォンの値上げが浸透すると、同地区の実勢価格は43万ウォン程度(約42,100円)に上伸する。
last modified : Thu 22 Apr, 2021 [11:54]
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