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◇アジア圏のホット市場、6月後半積みではCFR1,000ドルにs
アジア圏のホットコイル市場はベトナムのFHS(フォルモサ・ハー・ティン・スチール)が国内向け6月積み価格をドル換算で147ドル値上げし910ドルとしたことから900ドル台が通り相場になってきている。まだ、供給がタイトな状態にあることから6月後半積みでは1,000ドルが普通の水準になるのが濃厚。

中国材が政府の輸出増値税の還付率を決めていないことから同国ミル各社は条件付き(還付率ゼロとした場合)でオファーするケースが多く、不透明感が強いため顧客は直ぐには対応はいていない様子。そうなると、現時点では日本材が輸出市場をリードしている環境にある。日本ミル各社は6月積みに入っているが、多くはCFR1,000ドルを提示している。900ドル台から一気に1,000ドルとしたことから顧客の目線は冷ややかだ。しかし、供給先がないだけに日本材に頼ることになりそう。各ミルとも見積もり有効期限を以前より短縮して状況変化に対応する姿勢だ。

これまでのホット市況が上昇していた際は冷延以降の製品価格がこれにフォローしなかった。しかし、今回は冷延が6月前半CFRで1,000ドルに乗り、後半ではFOBで大台に達するのはほぼ確実だ。このようにホットの上昇に他の鋼材価格がついてきているのが今回の値上がりの特徴ともいえる。それだけにこれまでよりも底堅く進みそうだ。

遠隔地向けのホットは6月積み前半でCFR1,000ドルに乗り、1,050ドルも現れている様子だ。ただ、先月同様にフレートが従来の2倍になっているだけにその分を加算しなければならないことになる。欧州市場は南欧で先週比30〜40ユーロ上昇、ドル換算で1,000ドルを超えた。米国は1,400ドル台とされる。どこを見渡しても好調である。アジア地域では現状では悪要因は見えない。インドミルが今後どれだけ値上げするかに関心がよせられている。また、インドネシアのクラカタウが第二ラインの稼働を前に国内向けホット価格をドル換算で896ドルとした。相当競争力のある価格だが、輸出市場に影響を与えるほどのものではないと日本ミルは観測している。
last modified : Fri 07 May, 2021 [10:50]
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