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◇アジア向け6月積み汎用厚板商談、契約は難しい情勢
日本ミルによる6月積みアジア市場向け厚板輸出商談がまもなく始まる見通しだ。アジア市場ではホットコイルが900ドル台に急上昇し、これに引っ張られる形で各種鋼材が値上がりしている。厚板の素材であるスラブも850ドル台が射程距離にあり、全体の底上げが進んでいる。スラブは中南米市場では既に900ドル台に乗せている。

こうした中でアジア市場の厚板価格はCFR870ドル前後と、価格の戻りが遅い。すぐにでもスラブに追いつかれる価格圏にあり、厚板商談は「契約が難しい環境」(関係筋)とみている。

中国では国内向け5月積み厚板価格を宝山鋼鉄が500元(76ドル)、鞍山鋼鉄が750元(114ドル)と大幅な値上げを実施する。これだけ値上げしても輸出向けで1,000ドルには達しない模様である。

一方、日本の場合、現状では厚板輸出枠に鉄源が回ってくるか不明なところで、1,000ドル以上で売れる薄板類に鉄源を付けた方が売り上げに寄与する。そうなると、「厚板に鉄源がなく輸出商談ができるのか微妙」と関係筋では話している。
last modified : Tue 11 May, 2021 [10:30]
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