原料・鉄鋼貿易版 Topics < 鉄鋼 > Home
HOME >> Topics 一覧 >> April, 2021 >> 28 (Wed)
◇日鉄、6月出荷分から薄板1.0万-1.5万円値上げ
=5月出荷分に続き2ヵ月連続値上げ実施
日本製鉄は国内店売り・リロール・パイプ・軽量形鋼向け薄板品種の販売価格を6月出荷相当分(5月引き受け分)から熱延黒皮を1.0万円(約1割)、酸洗・冷延・メッキ鋼板は1.5万円(約1割)の値上げを決め需要家・流通各社に申し入れた。先月(5月出荷相当分=4月引き受け分)に続き2ヵ月連続の値上げとなる。2020年度下期からの累計では熱延黒皮が4.0万円、酸洗・冷延・メッキ鋼板は4.5万円の値上げを実施したことになる。

海外マーケットの薄板類は鋼材需給が極めてタイトな情況が続いており、ホットコイルでみると、米国市場が1,500ドル、ASEAN市場でも足下契約ベースで1,000ドルになるなど全世界的に1,000ドルを超える水準にまで上伸しており、主原料・副原料・フレートなどのコストアップがあるなかで引き続き上昇トレンドの継続が見込まれる。

国内薄板マーケットも昨年10月以降5ヵ月連続で薄板3品種の在庫が300万トン台で推移するなど低水準で推移している。海外需給がタイトな情況で輸入材が減少、国内の需給が引き続きタイトな情況が継続する見通し。

こうしたことからマージン改善、市況改善に向けて動き出すべく6月出荷相当分から1.0〜1.5万円の値上げを申し入れることにしたもの。酸洗や冷延・メッキ鋼板などは国内市況の取引額が上昇しているのを考慮、差別した。

現在の需給環境、国際市況を踏まえると今後も継続的に値上げを行うことを検討しており、状況を踏まえながら適宜値上げを表明することを考えている。

紐付き需要家に対しても主原料相当の値上げに加え、低生産性・低採算注文の採算改善を含め大幅な価格改善を進めている。また、日本製鉄グループとしてグループ会社の製品(二次製品)の追加値上げの検討に入る。
last modified : Thu 20 May, 2021 [14:08]
Copyright (C) 2004 The TEX Report Ltd. All Rights Reserved.