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◇ロシアのスラブ価格、ブラジル向けでCFR880ドル提示
関係筋が得た情報によれば、ロシアミルがこのほどブラジル向け6月積みスラブ商談を開始した模様。オファー価格はCFR880ドルとされる。スラブの輸出国であるブラジルがスラブを購入するのは、ゲルダウの高炉不調が伝えられているが、一方ではコロナ禍のなかで経済が回復している様子があり、国内ではスラブの確保をめぐって争奪戦の様相で、アジアのミルへもブラジルからスラブの引き合いがあり、ベトナムミルがサンプルを出荷したともいわれる。

日本のホットコイルはすでにCFR1,000ドルを超える成約が続いている中、ブラジルの顧客は900ドルのスラブはキツイとして850ドルにしたいと伝えているようだ。しかし、ホットがさらに上昇して行くとスラブがCFR900ドル台に向けっても不思議ではない情勢である。

欧州委員会はトルコ産ホットのAD関税を従来の20%から5〜7%に引き下げられたとの情報がある。これを受けてトルコミルは、ホットの欧州向け輸出を目的に黒海ルートでロシア産スラブを購入し始めると、アジア市場にロシア産スラブは回ってこない可能性がある。現時点でロシアのオファーをアジア市場では見かけないという。

日本ミルの場合、スポット向けスラブの数量がないため依然商談を見送り、オファーもしていない。ただ、ミル側の感想はアジア市場でもスラブ価格はCFR800ドル台に乗って同850ドル前後に到達しているのではないかとみている。また、顧客との対話ではホットの先高感からスラブに関しても価格よりも数量の確保に動く傾向がみられるとしている。中国が休暇に入る労働節が近付いてきたが、顧客は休むことなく商談を行う意思があり、購入意欲は強い。
last modified : Fri 21 May, 2021 [12:55]
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