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HOME >> Topics 一覧 >> June, 2021 >> 02 (Wed)
◇中国ミル、8月積みホット価格依然FOB1000ドル台を維持
関係筋が得た情報によれば、中国ミルは今週から8月積みホットコイル商談に入った模様。中国内の鋼材市況が先週、政府筋による鋼材高騰抑制発言から各種鋼材が暴落した。このせいか輸出を主力とするミルはオファーを見送り、東南アジアの顧客も中国ミルのホットが値下がりするものとみて様子見に入り商談がほとんどなかったとされる。

だが、中国内の鋼材価格は今週、2日間で各種鋼材が150元(24ドル見当)も上昇したために東南アの顧客は様子見を解き商談に入る方向だ。中国ミルのオファーは本渓鋼鉄が先週、オファー止めをしたための調整か今週は50ドル下げのFOB1,050ドルを提示した。依然、1,000ドルを超える高い水準でのオファーだ。なお、酸洗は50ドル下げだが、冷延およびGI(溶融亜鉛メッキ鋼板)のオファーはでていない。

日照鋼鉄は本渓とは逆に35ドル値上げのFOB945ドルとしている。ESP(Arveai ESP=エンドレスストリップ生産)は40ドルアップの同950ドルである。中国ミルは4月までは輸出増値税分を条件付きでオファーに含めていた。これが撤廃されたことから今度は同国政府が検討している輸出税分をオファーに条件付きで添付してきている。大方は3%〜15%である。

中国政府は輸出増値税の撤廃と輸出税の賦課検討で、鉄鋼輸出を抑制しようとしている。しかし、アジア地域は鉄鋼需要が強くなる。中国ミルの輸出が止まったならば価格は一段高になりそうだ。

先週から今週はじめにかけて東南ア地域は中国ミルの出方をみるために様子見に入って商談は落ちたが、遠隔地は活発だ。ロシアは先週、トルコ向けで黒海渡しでFOB1,025ドル〜1,030ドルを提示していた。実態は同1,100ドル〜1,120ドル台で成約したものとみられる。今週も値上げに動くだろう。トルコミルがホットを米国に輸出し、国内にホットがないためにロシアから買うはめになっているからである。

インドミルのオファーが先週から消えた。それまではベトナム向けなどに臨機応変にCFR1,000ドル以上を提示しきめていた模様だが、中国内の暴落をみて様子見に入ったことが考えられる。今週後半には再び姿を現すことが予想される。

なお、韓国では現代製鉄の故障していた高炉は生産を再開したが、熱延ミルは今月半ばまでは動かない模様。
last modified : Fri 18 Jun, 2021 [11:51]
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