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◇Ni系SUS屑、6月中旬は17.5-18.0万円/トンと高騰
=国内発生品の品薄と輸入品の減少で
6月18日時点で関東のステンレス鋼ミルと集荷業者はニッケル系ステンレス鋼屑(新断ち屑)をトン当たり17.5-18.0万円(工場持ち込み渡し)で購入している。(以下、金額はトン当たり)

アジア圏では5月後半から価格が急速に上伸しており、日本国内でも国内発生品が急騰中で、週明けを待たず更に上伸する可能性もある。

市場関係者は価格急騰の理由として、(1)日本国内で新断ち屑の発生量が減ったこと、(2)海外から300系屑(主にSUS301)の輸入量が減っていること、(3)ステンレス鋼ミルの購入意欲が旺盛なこと、(4)海外でも日本のステンレス屑の人気が強いこと、(5)大手集荷業者の基準的価格が伏せられるようになり、各集荷業者が高値を付けやすくなっていること、(6)鉄鉱石と鉄スクラップの価格続伸、(7)南ア産・高炭素フェロクロム価格の高止まり――などを挙げている。

昨年末に中国が鉄スクラップやステンレス屑の輸入を再開して以降、アジア市場は現物不足が加速しており、需要家や集荷業者の奪い合いが起きている。特に韓国のステンレス生産者は数量の確保に苦労している様子だ。

なお、東南アジアからの輸入屑については、(1)東南アジアの地場で需要が強く、現地で消費されるケースが増加していること、(2)300系屑の発生減少、(3)台湾、韓国、インドの購入量増加、(4)慢性的なコンテナ不足、(5)海上運賃の続伸――などから高値となっており、商社も需要家も購入意欲が弱い。
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( T.斉藤 )
last modified : Wed 07 Jul, 2021 [14:30]
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