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◇AML鈴木会長、合金鉄の長期契約化を推進の考え
=供給タイトは来年半ばまで続くと見込む

アジア・ミネラルズの鈴木博貴会長はここ数ヵ月で表面化した合金鉄の供給不安を機に、鉄鋼ミルなど需要家に対して安定供給を主幹とした長期契約を推進してゆく考えだ。

同社は現在、南アフリカでマンガン鉱山を、マレーシアでフェロシリコンとシリコマンガン工場を操業している。南アやマレーシアでは昨年からCOVID-19による社会活動の制限が何度も実施されているが、同社は両国において制限下でも操業と出荷を継続してきたことから、その存在感を強めている。

足下で、シリコマンガンの価格はトン当たり1,600ドル超、フェロシリコンはトン当り2,000ドル超、(ともにCIF日本)と高騰しており、特にフェロシリコンについては必要な数量の確保にも苦労する状態が続いている。

鈴木会長は今回、表面化したフェロシリコンの供給不安について、(1)中国が国内生産と輸出の抑制を強化したこと、(2)中国で合金鉄輸出税の再度引き上げが噂されていること、(3)ロシアにも合金鉄へ輸出税賦課の噂があること、(4)COVID-19感染の再拡大による生産や出荷のトラブルが今後も危惧されること――など、リスク面を踏まえて、現在のタイト気味な供給が来年半ばまで継続すると予想した。このため鉄鋼ミルなどの需要家に対し、長期契約による安定調達の重要性をアピールする考えを強く打ち出した。

また鈴木会長は、同社がマレーシアで生産する合金鉄が水力発電の電力を使用している点から、日本政府が昨年発表した”2050年カーボンニュートラル宣言”に寄与する点も強調していく考えでいる。
( T.斉藤 )
last modified : Fri 16 Jul, 2021 [16:59]
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