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◇韓国向け厚板輸出、ようやく回復の方向へ
=6月積み価格は一段高の公算
日本の韓国向け厚板輸出が回復してきた。昨年下期から月間輸出量は低迷したが、3月以降3ヵ月連続で月間4万トンを超え、5月は前月に続き4.5万トン台と、前年同月比で6.0%増加した。1〜5月の累計輸出量は18.1万トンと同23.2%の大幅減となっているが、月間輸出量は徐々に増加するものとみられる。

韓国向け厚板輸出が低迷した大きな要因は最大の需要家である造船業からの引き合いが振るわなかったことだ。それに加えて輸出価格が他の国に比較して安価だったこともある。韓国造船業との長い取引関係から日本ミルは価格を抑えて協力してきたが、これも限界を超えたため、今年に入ってからは契約を縮小、仮単価制度を止めたところもあった。また、価格が折り合わねば供給しない方向になっていた。

それが3月頃から世界的なコンテナ船不足からコンテナ船の新規発注が増え、特に韓国ではこの傾向が顕著となり、造船材である厚板は国内だけでは調達できず、日本への注文も増えてきた。

韓国造船業は価格も大幅に引き上げてきている。同国向け厚板輸出価格は平均でFOB647ドルだったが、5月積みは同743ドルと100ドル近く上昇した。まだ、確報は出ていないが、6月積みは一段と上昇している。

韓国高炉も国内向け厚板価格の引き上げに懸命だ。価格が国際価格に近くなれば、日本からの輸出量も増えることになりそうだ。
last modified : Mon 19 Jul, 2021 [16:20]
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