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◇ティッセンクルップ・スチール、高炉から直接還元鉄へプロセス移行
=完全な切り替えに80億ユーロの資金必要と試算
ドイツのティッセンクルップ・スチールは気候中立鋼材の生産を目的にデュイスブルク製鉄所の高炉4基を2025年から順次、直接還元鉄プラントへの切り替えを計画している。還元剤はグリーン水素を使用するが、市場が拡大するまでの繋ぎに天然ガスを使用する。資金は2030年までに20億ユーロ(約16.8億ドル、1ドル=0.84ユーロで試算)、完全な切り替えには80億ユーロ(約95.2億ドル)に上ると試算している。

先月28日に同社デュイスブルク製鉄所を訪れたシュベーナ・シュルツェ連邦環境相は、「200年以上にわたって鋼を製造するのに石炭を必要としてきた。今後は風力や太陽光発電からの水素を利用して、この実現を支援していく。鉄鋼業の再編は大きな課題であり、連邦政府はこの変革における鉄鋼業を放置しない。環境省は脱炭素化資金プログラムを通じて気候保護への投資を具体的に支援する。この前提条件は再生エネルギーの拡大だ」などと同社の計画を肯定し支援していく考えを明らかにした。同社は次のステップとして資金調達書を提出することだとしている。

ティッセンクルップ・スチールによるとドイツの粗鋼生産量は5800万トン。これは同国CO2排出量の約6%を占め、このうちティッセンクルップ・スチールは2.5%。同社は今後、10年間で30%の削減を目指している。
last modified : Mon 19 Jul, 2021 [16:21]
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